船員教育システム概論

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 船員教育システム概論
科目番号 0031 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 海事システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布プリントを教材として使用
担当教員 内山 憲子

到達目標

(1)自学自習を支援する教材の要点やテストの役割を知り、テスト(前提テスト、事前・事後テスト)を作成することができる。
(2)教材パッケージを設計し、自学自習を支援する教材を作成することができる。
(3)教材の評価法を理解して、他者の教材を評価することができる。
(4)教材を試用してもらい、教材の改善を行うことができる。
(5)教材作成を通して、企業での船員教育を行う時に必要な要点を理解して応用することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1自学自習を支援する教材の要点やテストの役割を知り、効果的なテストを作成することができる。自学自習を支援する教材の要点やテストの役割を知り、テストを作成することができる。自学自習を支援する教材の要点やテストの役割を知り、テストを作成することができない。
到達目標2明確な学習課題を持って教材パッケージを設計し、工夫のある教材を作成することができる。教材パッケージを設計し、自学自習を支援する教材を作成することができる。教材パッケージを設計し、自学自習を支援する教材を作成することができない。
到達目標3教材の評価法を理解して、他者の教材を評価し、的確なアドバイスをすることができる。教材の評価法を理解して、他者の教材を評価することができる。教材の評価法を理解して、他者の教材を評価することができない。
到達目標4複数回に亘り教材を試用してもらい、その都度に教材の改善を行う努力ができる。教材を試用してもらい、教材の改善を行うことができる。教材を試用してもらい、教材の改善を行うことができない。
到達目標5企業での船員教育を踏まえた教育方法論の要点を説明できる。それを応用し、将来的に活用することができる。教材作成を通して、企業での船員教育を行う時に必要な要点を理解して応用することができる。教材作成を通して、企業での船員教育を行う時に必要な要点を理解して応用することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
判りやすい教材提示の仕方、教授法の計画、教材準備、教材の評価方法や改善方法などを船員教育を行う教材作りを通して学ぶ。
授業の進め方・方法:
(1)船員教育教材(特に自学自習を支援する教材で、授業でも使用できる教材)作りを目指す。
(2)教材作りを通して、教える方法をどのように計画するのか、材料をどのように準備するのか、成功したかどうかをどのように確かめるのかについて学ぶ。
(3)社会の変化に対応した問題解決能力と、企業で行う船員教育方法論の能力の育成を行う。
注意点:
(1) 教育専門科目であるため、学習内容をしっかりと身に付けた上での応用力や思考力が必要がある。
(2) 学習内容の定着には、日々の予習復習が不可欠である。教科書・問題集などを活用して主体的に学習すること。
(3) 課題を出題するので期限期限を守ること。
(4) 学習内容についてわからないことがあれば、積極的に質問すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.教材と教材作りのイメージ化 1-(1) 「自学自習を支援する教材とは何か」を自分の言葉で説明することができる。
1-(2) 教材で取り上げる内容を「教材の4条件」で点検することができる。
1-(3) 教材作りのPDS(Plan-Do-See)とは何か、また、その過程の中で何が一番重要なのかを説明することができる。
1-(4) システム的な教材設計・開発の手順(要素)を5つに分けて説明することができる。
2週 1.教材と教材作りのイメージ化 1-(1) 「自学自習を支援する教材とは何か」を自分の言葉で説明することができる。
1-(2) 教材で取り上げる内容を「教材の4条件」で点検することができる。
1-(3) 教材作りのPDS(Plan-Do-See)とは何か、また、その過程の中で何が一番重要なのかを説明することができる。
1-(4) システム的な教材設計・開発の手順(要素)を5つに分けて説明することができる。
3週 2.教材の責任範囲の明確化 2-(1) 教材の出入口を明確化にするために用いる3つのテストの名前をあげ、その役割を説明することができる。
2-(2) 学習目標を明確化するための3つのポイントを知り、明確な学習目標を設定することができる。
4週 2.教材の責任範囲の明確化 2-(1) 教材の出入口を明確化にするために用いる3つのテストの名前をあげ、その役割を説明することができる。
2-(2) 学習目標を明確化するための3つのポイントを知り、明確な学習目標を設定することができる。
5週 3.テスト問題の作成 3-(1) 相対評価と絶対評価を区別することができる。
3-(2) 学習目標を学習課題の種類に分類し、それぞれの種類に適するテストの一般的な性質を説明することができる。
3-(3) 学習目標の性質に適した前提テスト、事前・事後テストのテスト問題を作成することができる。
6週 3.テスト問題の作成 3-(1) 相対評価と絶対評価を区別することができる。
3-(2) 学習目標を学習課題の種類に分類し、それぞれの種類に適するテストの一般的な性質を説明することができる。
3-(3) 学習目標の性質に適した前提テスト、事前・事後テストのテスト問題を作成することができる。
7週 3.テスト問題の作成 3-(1) 相対評価と絶対評価を区別することができる。
3-(2) 学習目標を学習課題の種類に分類し、それぞれの種類に適するテストの一般的な性質を説明することができる。
3-(3) 学習目標の性質に適した前提テスト、事前・事後テストのテスト問題を作成することができる。
8週 後期中間試験
答案返却・解説
2ndQ
9週 4.教材の構造分析 4-(1) 学習課題の種類に適する課題分析図を作ることができる。
4-(2) 課題分析図に示されている学習目標の学習順序を指摘することができる。
10週 5.学習プロセスの支援 5-(1) 教材の構造をガニェの9教授事象との関係で説明することができる。
5-(2) 「学習のプロセスを助ける作戦」を学習課題の種類に応じて提案することができる。
5-(3) 与えられた学習目標と課題分析図を基に、指導方略表を用意することができる。
11週 6.教材の作成 6-(1) プリント教材の短所を指摘し、教材を独り立ちさせる工夫を提案することができる。
6-(2) 与えられた指導方略表に基づいて、教材を準備することができる。
6-(3) 教材をパッケージ化し、教材の出来具合を確かめるための7つ道具を準備することができる。
12週 6.教材の作成 6-(1) プリント教材の短所を指摘し、教材を独り立ちさせる工夫を提案することができる。
6-(2) 与えられた指導方略表に基づいて、教材を準備することができる。
6-(3) 教材をパッケージ化し、教材の出来具合を確かめるための7つ道具を準備することができる。
13週 6.教材の作成 6-(1) プリント教材の短所を指摘し、教材を独り立ちさせる工夫を提案することができる。
6-(2) 与えられた指導方略表に基づいて、教材を準備することができる。
6-(3) 教材をパッケージ化し、教材の出来具合を確かめるための7つ道具を準備することができる。
14週 7.教材の形成的評価と改善 7-(1) 形成的評価と学習者検証の原則について説明することができる。
7-(2) 形成的評価の手順と留意点について説明することができる。
7-(3) 与えられた7つ道具を用いて、形成的評価を実施することができる。
7-(4) 教材パッケージの改善では、何をどう直す可能性があるのかを説明することができる。
7-(5) 形成的評価の結果を解釈することができる。
7-(6) 与えられた形成的評価の結果から、教材の改善方法を提案することができる。
15週 7.教材の形成的評価と改善 7-(1) 形成的評価と学習者検証の原則について説明することができる。
7-(2) 形成的評価の手順と留意点について説明することができる。
7-(3) 与えられた7つ道具を用いて、形成的評価を実施することができる。
7-(4) 教材パッケージの改善では、何をどう直す可能性があるのかを説明することができる。
7-(5) 形成的評価の結果を解釈することができる。
7-(6) 与えられた形成的評価の結果から、教材の改善方法を提案することができる。
16週 答案返却・解説

評価割合

試験レポート・課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合603001000100
基礎的能力0000000
専門的能力603001000100
分野横断的能力0000000