現代文

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 現代文
科目番号 0020 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『現代文B』(大修館書店)『ビジュアルカラー 国語便覧』(大修館書店)
担当教員 外村 彰

到達目標

1.日本語で書かれた文章類(評論・小説・韻文)を正しく読解すること。
2.さまざまな文章にふれ、思索できる力や感性などを身につけること。
3.作品が書かれた時代、作家に関する知識を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語で書かれた文章類(評論・小説・短歌)を正しく読解することができる日本語で書かれた文章類(評論・小説・短歌)を読解することができる日本語で書かれた文章類(評論・小説・短歌)を正しく読解することができない
評価項目2さまざまな文章にふれ、思索できる力や感性などを身につけることが適切にできるさまざまな文章にふれ、思索できる力や感性などを身につけることができるさまざまな文章にふれ、思索できる力や感性などを身につけることができない
評価項目3作品が書かれた時代、作家に関する知識を身につけることが適切にできる作品が書かれた時代、作家に関する知識を身につけることができる作品が書かれた時代、作家に関する知識を身につけることができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
二年生「現代文」の発展科目である。日本語で書かれた小説や詩歌、評論などを的確に読解する能力を養い、思考・表現力を体得する。本授業は、読む力を通した多様な人間認識、人間力 の形成のために必要である。
授業の進め方・方法:
講義を基本とする。適宜課題提出も課す。
注意点:
積極的な授業参加を重視する。発想の幅を広げ、自由にものを見る思考のレッスンにより、教養の幅を広げていってもらいたい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス等
2週 近代文学史⑴明治~大正 1⑴.近代文学史の教養を身につける。
3週 西谷修「記憶の満天」 2.評論「記憶の満天」
評論文における論理展開を理解する。
「見る」ことと「記憶」について、宇宙を介して考える
4週 西谷修「記憶の満天」
5週 西谷修「記憶の満天」
6週 俳句(近代) 3⑴.俳句の鑑賞力・創作力を体得する。
俳句の世界に描かれた修辞、清新な感性をとらえる。
7週 中間試験
8週 答案返却・解答説明等
2ndQ
9週 近代文学史⑵大正~昭和 1⑵.近代文学史の教養を身につける。
10週 俳句(現代) 3⑵.俳句の鑑賞力・創作力を体得する。
俳句の世界に描かれた修辞、清新な感性をとらえる。
11週 俳句(創作)
12週 谷崎潤一郎「陰翳礼讃」 4.評論「陰翳礼讃」
評論文における論理展開を理解する。
筆者の主張している日本独特の文化観・美意識を理解する。
作者に関する知識を身につける。
13週 谷崎潤一郎「陰翳礼讃」
14週 谷崎潤一郎「陰翳礼讃」
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明等
後期
3rdQ
1週 近代文学史⑶昭和戦前~戦後 1⑶.近代文学史の教養を身につける。
2週 中井久夫「戦争と平和についての観察」 2.評論「戦争と平和についての観察」
評論文における論理展開を理解する。
今日生きているわれわれの日常の中に潜む「戦争」の萌芽、「平和」の意義について各自で思考をめぐらす。
3週 中井久夫「戦争と平和についての観察」
4週 中井久夫「戦争と平和についての観察」
5週 中井久夫「戦争と平和についての観察」
6週 近代文学史⑷昭和戦後~現代 1⑷.近代文学史の教養を身につける。
7週 森鴎外の文学
8週 中間試験
4thQ
9週 森鴎外「舞姫」 3.小説「舞姫」
人物形象と事件の読解を通して主題を理解する。
作者に関する文学史的知識を身につける。
当時の社会状況を理解した上で、恋愛・生きることの意味を考察する。
10週 森鴎外「舞姫」
11週 森鴎外「舞姫」
12週 森鴎外「舞姫」
13週 森鴎外「舞姫」
14週 森鴎外「舞姫」
15週 学年末試験
16週 答案返却・解答説明等

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。2前2,前8,前13,後5,後9
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。2前2,前8,前13,後5,後9
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。2前2,前8,後1,後5,後9
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。2前2,前8,前13,後5,後9
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。2前2,前8,後1,後5,後9
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。2前2,前8,後1,後5,後9
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。2前2,前8,後1,後5,後9

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合800010100100
基礎的能力800010100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000
0000000