微分積分Ⅱ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 微分積分Ⅱ
科目番号 0022 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 「新微分積分Ⅰ」(大日本図書)p.127~,「新微分積分Ⅱ」(大日本図書)p.1-93
担当教員 小林 正和

到達目標

1.媒介変数表示・極座標による図形が説明できて,その面積や曲線の長さが計算できること
2.関数のマクローリン展開ができること
3.2変数関数の偏微分が計算できて,その応用である接平面の方程式や極大・極小問題が解けること
4.2重積分の定義を理解し,累次積分になおして計算ができるようになること
5.2重積分を極座標などに変数変換をして計算ができるようになること
6.2重積分を用いて基本的な立体の体積を計算できるようになること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1媒介変数表示・極座標による図形が説明,計算が適切にできる媒介変数表示・極座標による図形が説明,計算ができる媒介変数表示・極座標による図形が説明,計算ができない
評価項目22変数関数の偏微分の計算が適切にできる2変数関数の偏微分の計算ができる2変数関数の偏微分の計算ができない
評価項目32重積分の計算が適切にできる2重積分の計算ができる2重積分の計算ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HB) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
2年次で学習した「微分積分Ⅰ」を基礎にして,微分積分の発展的な内容を学ぶ。主に2変数関数の偏微分,重積分とそれらの応用について学習する。本授業では学力を身につけることができる。
授業の進め方・方法:
講義および演習を基本とし,適宜,課題レポートや休暇明けテストなどを課す。
注意点:
微分積分学は工業技術者にとって大変重要な科目ですから,十分理解するように努力してください。そのために自分で実際に数多くの問題を解いて基本的な計算力を身につけることも肝心です。また,わからないことがあった場合はどんどん質問してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 媒介変数表示による図形の面積・曲線の長さ 図形の面積・曲線の長さ
2週 極座標による図形の面積・曲線の長さ 図形の面積・曲線の長さ
3週 広義積分 広義積分
4週 多項式による近似 多項式による近似
5週 数列の極限 数列の極限
6週 級数 級数の概念
7週 中間試験
8週 べき級数とマクローリン展開 関数のマクローリン展開
2ndQ
9週 べき級数とマクローリン展開 オイラーの公式
10週 偏微分法 2変数関数の連続性・偏微分
11週 偏微分法 接平面
12週 偏微分法の応用 合成関数の偏微分法・高次偏導関数
13週 偏微分法の応用 2変数関数の多項式による近似
14週 偏微分法の応用 極大・極小
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明
後期
3rdQ
1週 偏微分法の応用・陰関数の微分法 陰関数の微分法
2週 条件付き極値 条件付き極値問題
3週 包絡線 包絡線
4週 2重積分 2重積分の定義・性質
5週 2重積分 2重積分の定義・性質
6週 2重積分の計算 2重積分の計算
7週 2重積分の計算 2重積分の計算
8週 中間試験
4thQ
9週 変数の変換と重積分 座標軸の回転
10週 極座標による2重積分 極座標による2重積分
11週 変数変換 2重積分による変数変換
12週 広義積分 広義積分
13週 2重積分のいろいろな応用 曲面積
14週 2重積分のいろいろな応用 重心
15週 学年末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。2前1
簡単な場合について、曲線の長さを定積分で求めることができる。2前1
簡単な場合について、立体の体積を定積分で求めることができる。2前1
2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。2前4
いろいろな関数の偏導関数を求めることができる。2前10
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。2前12
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。2前13
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。2前14
2重積分の定義を理解し、簡単な2重積分を累次積分に直して求めることができる。2後14
2重積分を累次積分になおして計算することができる。2後6
極座標に変換することによって2重積分を求めることができる。2後10
2重積分を用いて、簡単な立体の体積を求めることができる。2後13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75000250100
基礎的能力75000250100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000