トライボロジー

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 トライボロジー
科目番号 0083 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 橋本 巨 :「基礎から学ぶトライボロジー」(森北出版)
担当教員 西坂 強

到達目標

1.トライボロジーの現象を理解し,その分類と意味合いが説明出来ること.
2.固体表面の接触状態が説明できること.
3.摩擦力および摩耗理論を説明出来ること.
4.実際のトライボロジー現象を調査解析し対策案を提案できること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1トライボロジーの現象を理解し,その分類と意味合いの説明が適切に出来るトライボロジーの現象を理解し,その分類と意味合いの説明が出来るトライボロジーの現象を理解し,その分類と意味合いの説明が出来ない
評価項目2固体表面の接触状態が適切に説明できる固体表面の接触状態が説明できる固体表面の接触状態が説明できない
評価項目3摩擦力および摩耗理論を適切に説明出来る摩擦力および摩耗理論を説明出来る摩擦力および摩耗理論を説明出来ない
評価項目4実際のトライボロジー現象を調査解析し対策案を適切に提案できる実際のトライボロジー現象を調査解析し対策案を提案できる実際のトライボロジー現象を調査解析し対策案を提案できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 トライボロジーとは,摩擦・摩耗・潤滑に関する諸現象を取り扱う工学の一分野である.本講義では、トライボロジーに関する基礎的事項を修得することを目的とする.
授業の進め方・方法:
講義は輪講方式のプレゼンを基本とし、その討論内容についてレポートを課す。また,より深い理解を得るために、トライボロジーに関する研究テーマを決めて製造メーカーを訪問し、製品造りの現状課題とその対策について、調査レポートとプレゼンを行い、各自の対策の妥当性を討論する。
注意点:
本科目に関して理解できない点があれば,授業中またはオフィスアワーを利用して個別に質問することが大切である。本講義を通じて,トライボロジー特性が様々な分野に関与していることを理解するとともに,工業材料への適用を幅広く把握できる能力を養ってもらいたい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 講義 トライボロジーの意味と役割 トライボロジーの現象を理解し,その分類と意味合いが説明出来ること
2週 講義 トライボロジーの歴史的背景 トライボロジーの現象を理解し,その分類と意味合いが説明出来ること
3週 講義 トライボロジー的表面 固体表面の接触状態が説明できること
4週 講義 固体表面の接触 固体表面の接触状態が説明できること
5週 講義 摩擦力 摩擦力および摩耗理論を説明出来ること
6週 講義 摩擦係数 摩擦力および摩耗理論を説明出来ること
7週 講義 摩耗の定義と分類 摩擦力および摩耗理論を説明出来ること
8週 中間試験 トライボロジ現象の理解,摩擦力および摩耗理論を説明出来ること
4thQ
9週 講義 中間試験模範解答 トライボロジ現象の理解,摩擦力および摩耗理論を説明出来ること
10週 講義 摩耗の理論 摩擦力および摩耗理論を説明出来ること
11週 講義 摩耗の理論 摩擦力および摩耗理論を説明出来ること
12週 講義 実際の製造装置でのトライボロジー課題調査 実際のトライボロジー現象を調査解析し対策案を提案できること
13週 講義 実際の製造装置でのトライボロジー課題調査 実際のトライボロジー現象を調査解析し対策案を提案できること
14週 講義 実際の製造装置でのトライボロジー課題調査 実際のトライボロジー現象を調査解析し対策案を提案できること
15週 講義 実際の製造装置でのトライボロジー課題調査発表
実際のトライボロジー現象を調査解析し対策案を提案できること
16週 講義 実際の製造装置でのトライボロジー課題調査解答 実際のトライボロジー現象を調査解析し対策案を提案できること

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。4後1,後3,後4
運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。4後1,後3
運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。4後1,後3,後5,後6
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。4後2,後6
すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。4後2,後6
運動量および運動量保存の法則を説明できる。4後2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合30000700100
基礎的能力0000000
専門的能力1500035050
分野横断的能力1500035050