概要:
現在の工業製品には電子回路が多く組込まれるとともに,生産ラインにおいても,ロボット技術や画像処理技術等が活用されている.このため,機械技術者にも電子工学的な知識と制御技術の修得が必要となっている.本実験ではこのような観点から,電気・電子工学,ロボットおよび画像処理に関する基礎実験を行う.本授業は進学と就職に関連する.
授業の進め方・方法:
1.主要分野に関連する実験[実験の計画・遂行能力と結果の考察能力の養成(1)]
4班に分かれてローテンションする.授業計画ではある班の例を示す.
・画像処理技術:2値化処理,特徴抽出,対象物識別
・機械制御のプログラミング技術:パソコンによるI/O制御
・組込み制御技術:マイコンによる機械制御
・CAE技術:CADデータに基づく力学的解析やシミュレーション,電気回路:ブレッドボードを活用した電気回路実験
2.得られた結果の解析・考察[実験の計画・遂行能力と結果の考察能力の養成(2)]
3.実験計画[実験の計画・遂行能力と結果の考察能力の養成(3)]
注意点:
工学実験は座学で学ぶ物理現象の数少ない体験学習の機会である.積極的に参加して,得られた結果について独自の考察を加えてほしい.質問がある場合には,放課後やオフィスアワーを利用して積極的に質問にくること.事前に実験のテキストに目を通し,疑問点を明確にしておく.実験内容を理解する.理解できない点は適宜質問する.実験を行ったその日の内に,関連する課題,考察, データ整理をし,感想を書く.分からない部分については図書館等で調べ,早めにレポートを仕上げる.ただし,新型コロナウイルスの影響により,授業内容を一部変更する可能性があります。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16 |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16 |
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16 |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16 |