科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 哲学
科目番号 0120 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 中本 慶彦

到達目標

1.哲学の基本的な問題の理解
2.哲学の応用的な問題の理解
3.「知る」「為す」「信じる」ということについての問題に挑戦することを通じた,「哲学する」ことの実践
4.表現能力と共感能力の涵養

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1哲学の応用的な問題が理解できる哲学の基本的な問題が理解できる哲学の基本的な問題が理解できない
評価項目2「哲学する」ことの実践ができる「哲学する」ことの実践がある程度できる「哲学する」ことの実践ができない
評価項目3表現能力と共感能力を養える表現能力と共感能力をある程度養える表現能力と共感能力を養えない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HA) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
哲学者の思想を学ぶことを通じて,哲学の基礎概念を学ぶとともに,「哲学的に考える」姿勢を学ぶ。他者と共生する上で必要な己の表現能力および共感能力を養う
授業の進め方・方法:
講義(適宜資料を配布する)
注意点:
哲学は,誰から「教わる」ものでもなく,自ら「考える」ことによって学ぶ学問です。ただ知識を詰め込むのではなく,自ら考えて学ぶ過程そのものが哲学なのです。時には周りの人と相談しながら,授業中に挙げられた問題について考えてみてください。皆さんが積極的に「哲学する」ことを期待します。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 哲学とは何か(1) 哲学を学ぶ意味を理解する
2週 哲学とは何か(2) 私たちの生活における哲学的思考の重要性を理解する
3週 私は何を知りうるか(1) ソクラテスの「無知の知」を理解する
4週 私は何を知りうるか(2) デカルトの「方法的懐疑」を理解する
5週 私は何を知りうるか(3) ヒュームの認識論を理解する
6週 私は何を知りうるか(4) カントの認識論を理解する
7週 中間試験
8週 私は何をなすべきか(1) カントの道徳哲学を理解する
4thQ
9週 私は何をなすべきか(2) 功利主義の思想を理解する
10週 私は何をなすべきか(3) アリストテレスの徳論を理解する
11週 私は何を望みうるか(1) パスカルの「賭け」の考えを理解する
12週 私は何を望みうるか(2) われわれの日常的な態度としての「信じる」態度を理解する
13週 私は何を望みうるか(3) 和辻哲郎の信頼論を理解する
14週 人間とは何か これまでの学習をもとにして「人間とは何か」という問いに挑戦し、自らの考えを持つことができる
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000