機械設計製図

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 機械設計製図
科目番号 0129 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 吉沢武男 編著「新編JIS機械製図」,栗山・新間 著「図解 Solid Works 実習」
担当教員 山田 祐士,上寺 哲也,國安 美子

到達目標

1.前年度製作品の構造を理解し,改善点をスケッチできること.
2.改善点を入れた2次元CADによる製作図ができること.
3.3次元CADのスケッチ操作ができること.
4.3次元CADの部品作成の操作ができること.
5.3次元CADのアセンブリ(組み立て)操作ができること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1十分に前年度製作品の構造を理解し,適切な改善点をスケッチできる前年度製作品の構造を理解し,改善点をスケッチできる前年度製作品の構造を理解していない.または,改善点をスケッチできていない
評価項目2適切な改善点を入れた2次元CADによる製作図ができる改善点を入れた2次元CADによる製作図ができる改善点を入れた2次元CADによる製作図ができない
評価項目33次元CADの基本操作がより良くできる3次元CADの基本操作ができる3次元CADの基本操作ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 前半は,工作実習(後期:総合実習)での製作課題(缶プレス・卓上ボール盤・ユーホーキャッチャー・ワニタタキなど)の製作図を2次元CADで行う.作成した図面を使用して実際に製作することにより,設計製図の重要性を理解するとともに創造性を養うことを目的としている.
 後半は,2次元CADに代わり,3次元CADを使用して製図を進めていく.スケッチや部品モデルの作成,アセンブリ作成等の3次元CADに関する基礎的な事項について習得する.
授業の進め方・方法:
演習を基本とする.
注意点:
 前半の総合実習課題では,製作課題の機能をよく理解し,できるだけ多くの改善点を提案するよう創意・工夫してもらいたい.
 後半のCAD製図については,SolidWorksという3次元CADの基本操作を習得する.4年生の機械設計製図は,全てCADにより作成するので,必ず理解する必要がある.また,自動車メーカーや家電メーカーの多くが3次元CADを用いた製図を実施しているので,積極的に取り組んでもらいたい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 課題の説明,グループ分け 前半
2週 スケッチの作成 1.前年度製作品の構造の理解
3週 スケッチの提出 2.改良点のスケッチの作成
4週 製作図の作成 3.製作図の作成
5週 製作図の作成
6週 製作図の作成
7週 製作図の作成
8週 製作図の作成
2ndQ
9週 製作図の作成
10週 製作図の作成
11週 製作図の作成
12週 製作図の作成
13週 製作図の作成
14週 製作図の作成
15週 製作図の提出
16週 製作図の修正
後期
3rdQ
1週 3D-CAD基本操作 後半
2週 3D-CAD基本操作 1.3D-CADの基本操作
3週 部品モデル作成 2.スケッチ作成とスケッチの3次元化
4週 部品モデル作成 3.部品モデル作成
5週 アセンブリ作成 4.アセンブリ作成
6週 アセンブリ作成 5.部品モデル及びアセンブリからの2次元図面作成
7週 2次元図面作成
8週 3次元図面作成
4thQ
9週 練習課題Ⅰの作成
10週 練習課題Ⅰの作成
11週 練習課題Ⅰの提出
12週 練習課題Ⅱの作成
13週 練習課題Ⅱの作成
14週 練習課題Ⅱの作成
15週 練習課題Ⅱの作成
16週 練習課題Ⅱの提出

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。4
製図用具を正しく使うことができる。4
線の種類と用途を説明できる。4
物体の投影図を正確にかくことができる。4
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。4
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。4
部品のスケッチ図を書くことができる。4
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4後2,後3,後4,後5,後6
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。4
機械設計標準規格の意義を説明できる。4
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。4
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。4

評価割合

課題授業参画相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000