現代文

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 現代文
科目番号 0224 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『高等学校現代文B[改訂版]』(三省堂) 『ビジュアルカラー 国語便覧』(大修館書店)
担当教員 上芝 令子

到達目標

1.日本語で書かれた文章類(評論・小説・韻文)を正しく読解すること。
2.さまざまな文章にふれ、思索できる力や感性などを身につけること。
3.作品が書かれた時代、作家に関する知識を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語で書かれた文章類(評論・小説・短歌)を正しく読解することができる日本語で書かれた文章類(評論・小説・短歌)を読解することができる日本語で書かれた文章類(評論・小説・短歌)を正しく読解することができない
評価項目2さまざまな文章にふれ、思索できる力や感性などを身につけることが適切にできるさまざまな文章にふれ、思索できる力や感性などを身につけることができるさまざまな文章にふれ、思索できる力や感性などを身につけることができない
評価項目3作品が書かれた時代、作家に関する知識を身につけることが適切にできる作品が書かれた時代、作家に関する知識を身につけることができる作品が書かれた時代、作家に関する知識を身につけることができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HA) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
二年生「現代文」の発展科目である。日本語で書かれた小説や詩歌、評論などを的確に読解する能力を養い、思考・表現力を体得する。本授業は、読む力を通した多様な人間認識、人間力 の形成のために必要である。
授業の進め方・方法:
講義を基本とする。適宜課題提出も課す。定期テスト8割・平常点2割を基調として成績を出す。
注意点:
積極的な授業参加を重視する。発想の幅を広げ、自由にものを見る思考のレッスンにより、教養の幅を広げていってもらいたい。
授業態度を重視する。態度不良者はその都度減点対象とし、単位不認定に到ることがあるので注意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 近代文学史⑴明治~大正 1⑴.近代文学史の教養を身につける。
3週 池内了「なぜ」に答えられない科学 2.評論「なぜ」に答えられない科学
評論文における論理展開を理解する。
4週 池内了「なぜ」に答えられない科学
5週 池内了「なぜ」に答えられない科学
6週 鞦韆は~俳句十六句 3⑴.俳句の鑑賞力を体得する。
俳句の世界に描かれた修辞、清新な感性をとらえる。
7週 中間試験
8週 答案返却・解答説明等
2ndQ
9週 近代文学史⑵大正~昭和 1⑵.近代文学史の教養を身につける。
10週 鞦韆は~俳句十六句 3⑵.俳句の鑑賞力を体得する。
俳句の世界に描かれた修辞、清新な感性をとらえる。
11週 加藤周一「日本文化の雑種性」 4.評論「日本文化の雑種性」
評論文における論理展開を理解する。
筆者の主張している日本ならではの文化観を理解する。
12週 加藤周一「日本文化の雑種性」
13週 加藤周一「日本文化の雑種性」
14週 加藤周一「日本文化の雑種性」
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明等
後期
3rdQ
1週 近代文学史⑶昭和戦後~現代 1⑶.近代文学史の教養を身につける。
2週 石原吉郎「ある〈共生〉の体験から」 2.評論「ある〈共生〉の体験から」
評論文における論理展開を理解する。
今日生きているわれわれにとっての「戦争」「平和」の意義について各自で思考をめぐらす。
3週 石原吉郎「ある〈共生〉の体験から」
4週 石原吉郎「ある〈共生〉の体験から」
5週 石原吉郎「ある〈共生〉の体験から」
6週 近代文学史⑷外国の文学者と名作 1⑷.外国文学史の教養を身につける。
7週 森鷗外の文学
8週 中間試験
4thQ
9週 森鷗外「舞姫」 3.小説「舞姫」
人物形象と事件の読解を通して主題を理解する。
作者に関する文学史的知識を身につける。
当時の社会状況を理解した上で、恋愛・生きることの意味を考察する。
10週 森鷗外「舞姫」
11週 森鷗外「舞姫」
12週 森鷗外「舞姫」
13週 森鷗外「舞姫」
14週 森鷗外「舞姫」
15週 学年末試験
16週 答案返却・解答説明等

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合800010100100
基礎的能力800010100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000
0000000