社会科学入門

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 社会科学入門
科目番号 0003 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを使用する
担当教員 木原 滋哉

到達目標

1.議論の意義を理解する
2.主張を批判的に理解する
3.演繹法と帰納法について理解する
4.さまざまな推論の誤りについて理解する
5.統計データを正確に利用できるようになる
6.因果関係(原因と結果の関係)を正しく把握する
7.演繹の諸形式について理解し、使用できるようになる
8.科学的思考の特質について理解する
9.科学的思考と市民の論理との違いを理解する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1議論の意義や主張を批判的を適切に理解でき,演繹法と帰納法について適切に理解できる議論の意義や主張を批判的を理解でき,演繹法と帰納法について理解できる議論の意義や主張を批判的を理解できない。また,演繹法と帰納法について理解できない
評価項目2統計データを正確に適切に利用できる統計データを正確に利用できる統計データを正確に利用できない
評価項目3科学的思考の特質や科学的思考と市民の論理との違いについて適切に理解できる科学的思考の特質や科学的思考と市民の論理との違いについて理解できる科学的思考の特質や科学的思考と市民の論理との違いについて理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HA) 説明 閉じる
本科の学習・教育目標 (HA) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
常識や他人の主張を鵜呑みにするのではなく、それが本当か疑ってかかり、論理的に考えることができるように、批判的思考力を体得することが目的である。ある主張について、理由から結論に至る筋道が適切であるかどうか、チェックできるように学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義だけではなく、グループで議論を重ね、主張や議論の仕方についても学ぶ
注意点:
社会科学入門は、ある考えを学ぶのではなく、自分がどのように思考しているかを学ぶ科目である。さまざまな考え方があること、そのなかで自分がどのような考え方をしているのか、はっきりと自覚したうえで、高専生活を有意義に過ごしてほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 議論とは何か
理由と結論を探し出す
議論の構造を学ぶ(根拠/理由・推論・結論)
理由と結論を探し出す
2週 論証図を作成する
暗黙の前提を探す
論証の諸形式を学ぶ(論証図を作成する)
誤った前提を探し出す
3週 演繹法とは何か
帰納法とは何か
演繹法と帰納法の違いを理解する
4週 理由の適切さをチェックする
理由の矛盾や信頼性

理由の矛盾や信頼性など理由の適切さをチェックする

5週 統計データ
推論の誤り①
統計データの扱いに注意する
推論の誤りを理解する
  確証バイアス、あと知恵バイアス、二分法論法など
6週 推論の誤り②
推論の誤り③
7週 中間試験
8週 答案返却・解答説明
4thQ
9週 因果関係①
因果関係②

因果関係について学ぶ
  因果関係と相関関係、因果関係と前後関係など
10週 因果関係③

11週 三段論法①
三段論法②
演繹の基本的形式
  ベン図を作成できるようになる
  裏・逆・対偶を理解する
  誤った演繹を指摘できるようになる
12週 誤った演繹①
誤った演繹②
13週 科学技術と推論①
科学技術と推論②
仮説形成について
  科学的思考と反証可能性
14週 合意形成と議論①
合意形成と議論②
合意形成に必要な推論について
  因果関係とリスクの評価
 市民の論理と科学的思考の違いについて
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。2
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。2
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000