現代文Ⅱ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 現代文Ⅱ
科目番号 0003 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『高等学校 現代の国語』(数研出版)・『高等学校 言語文化』(数研出版)・『プレミアムカラー 国語便覧』(数研出版)・『新版 チャレンジ常用漢字』(第一学習社)
担当教員 上芝 令子,花澤 哲文

到達目標

1.日本語で書かれた文章(評論文・文芸作品等)を的確に読解できる。
2.様々な文章について批判的に思考・考察した上で、自らの見解を的確に表現できる。
3.主要な作家と作品、およびそれらが書かれた時代について、的確かつ簡潔に説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語で書かれた文章(評論文・文芸作品等)を的確に読解できる。日本語で書かれた文章(評論文・文芸作品等)を読解できる。日本語で書かれた文章(評論文・文芸作品等)を読解することができない。
評価項目2様々な文章について批判的に思考・考察した上で、自らの見解を的確に表現できる。様々な文章について批判的に思考・考察した上で、自らの見解を表現できる。様々な文章について批判的に思考・考察することや、自らの見解を的確に表現することができない。
評価項目3主要な作家と作品、およびそれらが書かれた時代について、簡潔に説明できる。主要な作家と作品、およびそれらが書かれた時代について、簡潔に説明できる。主要な作家と作品、およびそれらが書かれた時代について、説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HA) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
教科書に掲載されている評論・小説・詩歌等の精読とそれに基づく考察や議論を通して、日本語で書かれた文章を的確に理解し、また自らの思考を的確に表現するための能力・技術を涵養する。
授業の進め方・方法:
担当教員による講義を中心とし、適宜グループワークやディスカッション等の活動も導入する。また毎週の授業の冒頭で、漢字テストを実施する。
※新型コロナウイルスの影響により、授業内容を変更する可能性がある。
注意点:
授業ノート・プリント・漢字ドリル等は定期的に回収し、成績評価の対象とする。また受講態度が不適切である場合、相応に減点するので注意すること。受講者一人ひとりの主体的な授業参加を期待している。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 中原中也「サーカス」① 1.主な常用漢字の読み書きができる。
2.近代詩の主な形式について説明できる。
3.詩句の意味や作品の内容を、多角的に考察できる。
2週 中原中也「サーカス」② 1.主な常用漢字の読み書きができる。
2.近代詩の主な形式について説明できる。
3.詩句の意味や作品の内容を、多角的に考察できる。
3週 吉野弘「I was born」① 1.主な常用漢字の読み書きができる。
2.近代詩の主な形式について説明できる。
3.詩句の意味や作品の内容を、多角的に考察できる。
4週 吉野弘「I was born」② 1.主な常用漢字の読み書きができる。
2.近代詩の主な形式について説明できる。
3.詩句の意味や作品の内容を、多角的に考察できる。
5週 内山節「時間と自由の関係について」(評論)の第1段落を読解する。 1.主な常用漢字の読み書きができる。
2.時間と時計の関係について、本文に即して説明できる。
3.対比に注意しながら、本文の内容を分かりやすく整理できる。
6週 内山節「時間と自由の関係について」(評論)の第2段落を読解する。 1.主な常用漢字の読み書きができる。
2.二種類の時間の自由について、本文に即して説明できる。
3.本文中の表現を、自分なりに分かりやすく言い換えることができる。
7週 前期中間試験
8週 答案返却・解説
4thQ
9週 内山節「時間と自由の関係について」(評論)の第3段落を読解する。 1.主な常用漢字の読み書きができる。
2.本文の論理展論を、分かりやすく図式化することができる。
3.本文中の表現を、自分なりに分かりやすく言い換えることができる。
10週 内山節「時間と自由の関係について」(評論)の第4段落を読解する。 1.主な常用漢字の読み書きができる。
2.本文中の表現を、自分なりに分かりやすく言い換えることができる。
3.本文中の表現を踏まえつつ、「人間とは何か」という点について、簡潔に説明できる。
11週 中島敦「山月記」(小説)の第1~2段落を読解する。 1.主な常用漢字の読み書きができる。
2.「山月記」の表現上の特徴について説明できる。
3.李徴が置かれた状況について、簡潔に説明できる。
12週 中島敦「山月記」(小説)の第2~3段落を読解する。 1.主な常用漢字の読み書きができる。
2.「山月記」における「語り」のありかたについて説明できる。
3.李徴の語った内容を、簡潔に要約することができる。
13週 中島敦「山月記」(小説)の第3~4段落を読解する。 1.主な常用漢字の読み書きができる。
2.漢文の句法を踏まえつつ、李徴の「即席の詩」を、自分なりに解釈できる。
3.「何処か(非常に微妙な点)」という語について、グループでの討論を踏まえつつ、自分なりに考えを深めることができる。
14週 中島敦「山月記」(小説)の第4段落を読解する。
1.主な常用漢字の読み書きができる。
2.「虎」というモチーフについて、作品全体の内容・展開を踏まえながら、考察を深めることができる。
15週 期末試験
16週 答案返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3後5,後6,後7,後8,後9,後10,後15,後16
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3後5,後6,後7,後8,後9,後10,後15,後16
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3後1,後2,後3,後4,後7,後8,後11,後12,後13,後14,後15,後16
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3後11,後12,後13,後14,後15,後16
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3後14,後15,後16
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000