社会科学入門

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 社会科学入門
科目番号 0019 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 オリジナル・テキストを使用
担当教員 岡本 慎平

到達目標

1.議論の意義を理解しているか
2.論証の基本である三段論法を理解しているか
3.演繹推論と非演繹推論の違いを理解しているか
4.誤謬の原因を特定できるか
5.自分が書き手・話し手になった場合必要なことを理解しているか
6.帰納の諸方法を理解しているか
7.仮説を検証するための四分割表を理解しているか
8.非演繹推論にともなう誤謬を理解しているか
9.科学方法論の基礎理論を理解しているか

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1議論の意義,論証の基本である三段論法,演繹推論と非演繹推論の違いについて詳細に理解できる議論の意義,論証の基本である三段論法,演繹推論と非演繹推論の違いについて理解できる議論の意義,論証の基本である三段論法,演繹推論と非演繹推論の違いについて理解できない
評価項目2帰納の諸方法,仮説を検証するための四分割表を適切に理解している帰納の諸方法,仮説を検証するための四分割表を理解している帰納の諸方法,仮説を検証するための四分割表を理解していない
評価項目3非演繹推論にともなう誤謬や科学方法論の基礎理論を適切に理解できる非演繹推論にともなう誤謬や科学方法論の基礎理論を理解できる非演繹推論にともなう誤謬や科学方法論の基礎理論を理解できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会科学入門では、日常生活における推論から科学技術の用い方まで、私たちが依拠している論理的な考え方について学ぶ。さまざまな「正しい推論」のあり方を学ぶことによって、自分の考え方に磨きをかけ、他人との対話・討論・合意形成を容易にする。授業は、講義と演習の形式で実施する。
授業の進め方・方法:
講義を中心とするが、多くの演習問題にも取り組む

注意点:
社会科学入門は、ある考えを学ぶのではなく、自分がどのように思考しているかを学ぶ科目である。さまざまな考え方があること、そのなかで自分がどのような考え方をしているのか、はっきりと自覚したうえで、高専生活を有意義に過ごしてほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 議論とは何か?
推論の構造を学ぶ(根拠→推論→結論)。論証の諸形式を学ぶ(論証図)。
2週 三段論法
主張を逆・裏・対偶へと変換する方法を学び、演繹推論の基本構造を理解する
3週 暗黙の前提
不完全な推論において何が隠されているのかを理解する


4週 非演繹推論
演繹的ではない蓋然的な推論形式について理解する
5週 議論を歪める要因(1) 議論を歪めてしまう様々な要因を分類し特定する
6週 議論を歪める要因(2) 議論を歪めてしまう様々な要因を分類し特定する
7週 中間試験
8週 答案返却・解答説明
4thQ
9週 科学の考え方 漠然とした疑問を科学的な問いに変換するやり方を学ぶ

10週 帰納の諸方法 データから結論を導く帰納的な推論の様々な違いを理解する
11週 四分割表と社会調査 アンケート等で人々の意見を調査する際の問題点を理解する
12週 誤った帰納 帰納に特有の誤謬として、偏った標本と早すぎる一般化を理解する
13週 誤謬推理 コンコルドの誤謬など、歪んだ前提に基づく推論の危うさを学ぶ
14週 科学とは何か
論理実証主義やポパーの反証主義の基礎を学び、科学的なものの考え方を理解する
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000