科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 物理
科目番号 0025 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電気情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 総合物理Ⅰ 力と運動・熱・総合物理Ⅱ 波・電気と磁気 (数研出版),センサー総合物理(啓林館)
担当教員 笠井 聖二

到達目標

全ての学習項目について、知識を身につけ関係する計算ができるようになる。
全ての学習項目について、現象・式を理解して、説明ができるようになる。
全ての学習項目について、物理に関する知識・理解を、他の場面で使えるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1全ての学習項目について、広い知識を身につけ関係する計算ができる全ての学習項目について、知識を身につけ関係する計算ができる全ての学習項目について、知識を身につけ関係する計算ができない
評価項目2全ての学習項目について、より広く・深く現象・式を理解して、よりよく説明ができるようになる。全ての学習項目について、現象・式を理解して、説明ができるようになる。全ての学習項目について、現象・式を十分に理解しておらず、十分な説明ができない。
評価項目3全ての学習項目について、物理に関する知識・理解を、他のより広い場面で使うことができる。全ての学習項目について、物理に関する知識・理解を、他の場面で使うことができる。全ての学習項目について、物理に関する知識・理解を、他の場面で使うことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
力学・波・電気・電磁気に関係する基本的な概念及び法則を理解し、自然のまざまな物理現象と基本的な概念を結びつけ自分で考えられるようになる。

授業の進め方・方法:
学生の主体的な「学び合い」を基本として授業を進める。授業までに内容の事前学習を前提とする。授業時間では、事前に学習した内容の確認や課題等を学生達でおこなう。授業の最後に、学習内容の確認テストを実施する。

注意点:
単位の認定は、次の3つの条件を全て満足したとき、単位を認定する。①4回の定期試験が平均点が60点以上②別途実施する「知識・計算」に関する試験が60点以上③授業態度が良好であり、課題・宿題を全て提出し、内容がすべて良好。授業の第1回目に説明する。
自宅学習で、理解の確認と定着を進めることが必要です。必要な既学習内容を理解していない場合には、補習等をおこなう場合があります。「問題を解ける」とは、単に公式を覚え計算できることということではなく、学習した考え方や概念を使い、問題を正しく理解し、その結果として解答できるということです。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 力学(運動量・力積と運動の保存)
3週 力学(衝突・分裂)
4週 力学(円運動と向心力,万有引力)
5週 力学(慣性力・万有引力)
6週 力学(単振動)
7週 中間試験
8週 答案返却・解答説明・力学
2ndQ
9週 力学(単振動)
10週 波動(波という現象とその特徴)
11週 波動(波の伝わり方)
12週 波動(波による現象)
13週 波動(音と音に関係する現象)
14週 波動(共鳴・共振)
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明
後期
3rdQ
1週 力学試験・波動(ドップラー効果の特徴と式)
2週 波動(ドップラー効果の式の導出)
3週 波動(光)
4週 波動(光の干渉)
5週 波動(光の干渉)
6週 電気(静電気力)
7週 電気(電場と電気力線)
8週 中間試験
4thQ
9週 答案返却・解答説明
10週 電気(電位とエネルギー・仕事)
11週 電気(物質と電場・コンデンサー)
12週 定着度試験・電気(コンデンサー)
13週 電気(コンデンサー)
14週 電気(抵抗と電流)
15週 学年末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学物体の質量と速度から運動量を求めることができる。2前2
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。2前2
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。2前3
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。2前6,前9
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。2前6,前9
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。2前4
万有引力の法則から物体間にはたらく万有引力を求めることができる.2前4,前5
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。2
波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。2前10
横波と縦波の違いについて説明できる。2前11
波の重ね合わせの原理について説明できる。2前11
波の独立性について説明できる。2前11
2つの波が干渉するとき、互いに強めあう条件と弱めあう条件について計算できる。2前12
定常波の特徴(節、腹の振動のようすなど)を説明できる。2前12
ホイヘンスの原理について説明できる。2前12
波の反射の法則、屈折の法則、および回折について説明できる。2前12
弦の長さと弦を伝わる波の速さから、弦の固有振動数を求めることができる。2前14
気柱の長さと音速から、開管、閉管の固有振動数を求めることができる(開口端補正は考えない)。2前14
共振、共鳴現象について具体例を挙げることができる。2前14
一直線上の運動において、ドップラー効果による音の振動数変化を求めることができる。2後1,後2
自然光と偏光の違いについて説明できる。2後1
光の反射角、屈折角に関する計算ができる。2後1
波長の違いによる分散現象によってスペクトルが生じることを説明できる。2後1
電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。2後5
クーロンの法則を説明し、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。2後5
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。2後5
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。2後5
ジュール熱や電力を求めることができる。2後5
物理実験物理実験波に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。2後1
光に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。2後1

評価割合

定期試験定期試験以外合計
総合評価割合7228100
知識・計算28028
理解44044
小テスト・宿題など02828