電気回路

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電気回路
科目番号 0039 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 西巻正郎,「電気回路の基礎」(森北出版)
担当教員 山脇 正雄,外谷 昭洋

到達目標

1.正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相、平均値、実効値の計算ができる。
2.正弦波交流の複素数およびフェーザ表示を説明できる。
3.R,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明できる。
4.インピーダンスとアドミッタンスを説明し、これらを計算できる。
5.瞬時値やフェーザ、複素数表示を用いて、簡単な交流回路の計算ができる。
6.交流回路の電力について説明し、計算ができる。
7.キルヒホッフの法則、重ね合わせの理やテブナンの定理を説明し、交流回路の計算ができる。
8.網目電流法や接点電位法を用いて交流回路の計算ができる。
9.電磁誘導を説明し、電磁誘導結合回路の計算ができる。
10.理想変圧器を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1正弦波交流の複素数およびフェーザ表示を適切に説明できる正弦波交流の複素数およびフェーザ表示を説明できる正弦波交流の複素数およびフェーザ表示を説明できない
評価項目2交流回路網の諸定理を用いて交流回路の計算が適切にできる交流回路網の諸定理を用いて交流回路の計算ができる交流回路網の諸定理を用いて交流回路の計算ができない
評価項目3電磁誘導を説明し、電磁誘導結合回路の計算が適切にできる電磁誘導を説明し、電磁誘導結合回路の計算ができる電磁誘導を説明し、電磁誘導結合回路の計算ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる
本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気工学のあらゆる分野の基礎となる科目である。正弦波交流の基本を説明し、複素数やベクトルを用いた回路計算法に習熟させるため、交流回路の電圧、電流、電力の計算法等を例題・演習問題を中心に授業を進める。
授業の進め方・方法:
講義を基本とし、定期テスト以外に小テスト、課題レポートを課す。
注意点:
正弦波交流を扱う上で基礎となる事項を扱います。多くの問題を解くことで、実力をつけていきましょう。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンスと直流回路の復習 ガイダンスと直流回路の復習
2週 正弦波交流について 正弦波交流について
3週 フェーザと複素数について フェーザと複素数の概念と表現
4週 フェーザと複素数について フェーザと複素数の概念と表現
5週 交流における回路要素 交流における回路要素
6週 交流における回路要素 交流における回路要素
7週 中間試験
8週 答案返却・解答説明
2ndQ
9週 回路要素の直列接続 回路要素についての直並列接続
10週 回路要素の直列接続 回路要素についての直並列接続
11週 二端子回路の直列接続 二端子回路についての直並列接続
12週 二端子回路の直列接続 二端子回路についての直並列接続
13週 二端子回路の直列接続 二端子回路についての直並列接続
14週 二端子回路の直列接続 二端子回路についての直並列接続
15週 答案返却・解答説明
16週
後期
3rdQ
1週 交流の電力 交流の電力
2週 交流回路網の解析 キルヒホッフ則
3週 交流回路網の解析 キルヒホッフ則
4週 交流回路網の諸定理 重ね合わせの理
5週 交流回路網の諸定理 重ね合わせの理,鳳・テブナンの定理
6週 交流回路網の諸定理 網目電流法および接点電位法
7週 交流回路網の諸定理 網目電流法および接点電位法
8週 中間試験
4thQ
9週 答案返却・解答説明
10週 電磁誘導結合回路 自己インダクタンスおよび相互インダクタンス
11週 電磁誘導結合回路 自己インダクタンスおよび相互インダクタンス
12週 変圧器結合回路 和動結合と差動結合
13週 変圧器結合回路 電磁誘導結合回路および変圧器結合回路の計算
14週 変圧器結合回路 電磁誘導結合回路および変圧器結合回路の計算
15週 答案返却・解答説明
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。2
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。2
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。2
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。2
瞬時値を用いて、簡単な交流回路の計算ができる。2
フェーザを用いて、簡単な交流回路の計算ができる。3
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。2
正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。3
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。3
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。3
網目電流法や節点電位法を用いて交流回路の計算ができる。2
重ねの理やテブナンの定理等を説明し、これらを交流回路の計算に用いることができる。2
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。2
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。2
理想変成器を説明できる。2
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力3000030060
専門的能力400000040
分野横断的能力0000000