Thinking about FUKAN

Course Information

College Kure College Year 2022
Course Title Thinking about FUKAN
Course Code 0049 Course Category General / 選択必修
Class Format Lecture Credits School Credit: 1
Department Electrical Engineering and Information Science Student Grade 2nd
Term First Semester Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 各ワークに応じて提供する
Instructor Kawakatsu Nozomu,Hayashi Kazuhiko

Course Objectives

1.問題や課題の構造を多角視することができる。
2.エンパシーの必要性を認識できる。
3.立場や考え方の異なる他者と対話することができる。
4.自己の体験を振り返り、経験に編集することができる。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1問題や課題の構造を多角視することができる。問題や課題に構造があることを理解できる。問題や課題に構造があることを理解することができない。
評価項目2エンパシーの必要性を認識できる。エンパシーとシンパシーの違いを説明できる。エンパシーとシンパシーの違いを説明できない。
評価項目3立場や考え方の異なる他者と対話することができる。会話と対話の違いを説明できる。会話と対話の違いを理解できない
評価項目4自己の体験を振り返り、経験に編集することができる。体験と経験の違いを説明できる。体験と経験の違いを説明できない。

Assigned Department Objectives

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HD) See Hide

Teaching Method

Outline:
俯瞰とは「高いところから見下ろす」という意味があります。しかし、俯瞰という行為には、単に「鳥の目」で見て全体を把握するだけでなく、ある視点から見ただけでは理解できなかった問題を視点を多角的にズラしたり、時間軸も含めた視る範囲を変化させることで、問題の原因を把握し、問題が起こった成り立ちを理解することで解決の糸口を見出すといった意味も含まれます。俯瞰学では、後者の広い意味での”俯瞰”について体験的に学ぶ機会を提供します。
現代社会では、”俯瞰”する必要性が高まっています。未曾有でかつ地球規模の問題が次々に起こり、解決するためには、一人一人が自分なりの視点から問題と向き合いつつ、自分とは異なる文化や価値観をもった他者と対話し、協働していくことが必要不可欠だからです。この授業では、仲間たちと対話しながら協働する課題を通じて、学生一人一人が、自己理解と他者理解を深め、過去-現在-未来の自己と社会の関係性を把握し、問題を協創的に解決するといった”俯瞰”スキルの習得を目指します。
Style:
主にワークショップ形式で、体験をベースにした授業を行います。
Notice:
グループワークでは、発言することが求められます。上手く喋れる必要性はありませんので、発話することを意識して下さい。

Characteristics of Class / Division in Learning

Active Learning
Aided by ICT
Applicable to Remote Class
Instructor Professionally Experienced

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st ガイダンス
俯瞰って何? 俯瞰がない時とある時 
「バイアス」の存在について
授業の目的と内容を確認する。
俯瞰の動機と俯瞰の限界性を理解できる。
2nd 俯瞰の道具Ⅰ 反対側
「ルインの壺」
物事の見るときにある視点と反対側を意識して見れるようになる。
3rd 俯瞰の道具Ⅱ 言語化
言葉の功と罪について、ファンタジー
言語化の良いところとその限界を理解できる。実際に言語化することで心境の変化を把握する。
4th 俯瞰の道具Ⅲ フィールドワーク
身の回りの観察をしてみる
身の回りのフィールドワークを通じて、多角的な視点で日常を見ることの面白さと限界について体験的に理解できている。
5th 俯瞰の道具Ⅳ ブリ・コラージュ 多面性
ありモノで仮面を作って被ってみる
身の回りにあるモノで即興で仮面を制作し、被ることで自分を相対化する面白さと限界について体験的に理解できている
6th 俯瞰の道具Ⅴ みる⇄描く
outputがinputの精度を高める
多視点で描くことで、見ることの限界と想像的な補完の面白さについて体験的に理解できている
7th 俯瞰の実践  スキットワーク基礎編①
シンパシーとエンパシー
シンパシーとエンパシーの違いを説明できる。即興演劇によって、色んな役になってみることでエンパシーの面白さと限界について体験的に理解できている。
8th 俯瞰の実践  スキットワーク基礎編②
心の受け身
エンパシーの重要性について説明できる。
スキットとエンパシーの関係性について体験的に理解できている。
2nd Quarter
9th 俯瞰の実践  スキットワーク応用編①
ワークショップでスキットを創作してみる⑴
エンパシーをテーマにスキットを創作することで、エンパシーの重要性について理解を深めることができる。
10th 俯瞰の実践  スキットワーク応用編②
創作したスキットを発表し合う⑴
エンパシーをテーマに創作したスキットを発表し合い、互いにコメントし合うことで、スキットやエンパシーについて理解を深めることができる。
11th 俯瞰の実践  スキットワーク応用編③
ワークショップでスキットを創作してみる⑵
エンパシーをテーマにスキットを創作することで、エンパシーの重要性について理解を深めることができる。
12th 俯瞰の実践  スキットワーク応用編④
創作したスキットを発表し合う⑵
エンパシーをテーマに創作したスキットを発表し合い、互いにコメントし合うことで、スキットやエンパシーについて理解を深めることができる。
13th 俯瞰の実践  スキットワーク応用編⑤
創作したスキットをブラッシュアップする
仲間と協働しながらスキットをブラッシュアップすることで対話することの面白さや重要性について理解することができる
14th 俯瞰の実践  スキットワーク最終発表①
グループ発表
エンパシーをテーマに創作したスキットを発表し合い、互いにコメントし合うことで、スキットやエンパシーについて理解を深めることができる。
15th 俯瞰の実践  スキットワーク最終発表②
全体発表
エンパシーをテーマに創作したスキットを発表し合い、互いにコメントし合うことで、スキットやエンパシーについて理解を深めることができる。
16th 振り返るという俯瞰Ⅲ
俯瞰学を振り返る
俯瞰を俯瞰することの効用を理解している。作り手目線(当事者側)で物事を捉えることができる。

Evaluation Method and Weight (%)

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他Total
Subtotal00020800100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力00020800100