電気回路

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気回路
科目番号 0054 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 西巻正郎,「電気回路の基礎」(森北出版)及び講義ノート、プリントを基本とする。
担当教員 黒木 太司

到達目標

1.回路の共振現象を理解し、問題が解けること
2.ベクトル軌跡について理解し、問題が解けること
3.ひずみ波交流について理解し、問題が解けること
4.三相交流・多相交流について理解し、問題が解けること
5.基本的な過渡現象について理解し、問題が解けること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1交流回路網の応用的な計算ができる交流回路網の計算ができる交流回路網の計算ができない
評価項目2ひずみ波交流の応用的な計算ができるひずみ波交流の計算ができるひずみ波交流の計算ができない
評価項目3多相交流の応用的な計算ができる多相交流の計算ができる多相交流の計算ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる
本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気回路の基礎を学習した学生に対して,ベクトル軌跡,ひずみ波,多相交流,過渡現象等について理解を深めるとともに,応用力を養うことを目的とする。本授業は進学と就職に関連する。
授業の進め方・方法:
講義を基本とし、課題のレポートを適宜課す。
理解できない場合は、放課後理解できるまで補習を課す。
注意点:
各種資格試験(電気主任技術者、陸上無線技士など)につながる授業なので,十分勉強すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第一章 共振回路 直列・並列共振回路
2週 第一章 共振回路 共振回路のQファクタ
3週 第一章 共振回路 フォスタのリアクタンス定理
4週 第一章 共振回路 演習
5週 第二章 対称三相回路 多相回路の基礎
6週 第二章 対称三相回路 対称三相回路のY-Δ変換
7週 中間試験
8週 第二章 対称三相回路 対称三相回路のY-Δ変換
2ndQ
9週 第二章 対称三相回路 対称三相接続回路
10週 第二章 対称三相回路 対称三相接続回路
11週 第二章 対称三相回路 対称三相回路の電力
12週 第二章 対称三相回路 演習
13週 第三章 非正弦波交流 非正弦波交流の基礎
14週 第三章 非正弦波交流 フーリエ解析
15週 答案返却・解答説明 フーリエ解析
16週 第三章 非正弦波交流 代表的なひずみ波形
後期
3rdQ
1週 第三章 非正弦波交流 代表的なひずみ波形
2週 第三章 非正弦波交流 非正弦波交流回路
3週 第三章 非正弦波交流 演習
4週 第四章 ベクトル軌跡 交流回路のベクトル軌跡
5週 第四章 ベクトル軌跡 複素関数による等角写像
6週 第四章 ベクトル軌跡 一次関数による写像
7週 中間試験
8週 第四章 ベクトル軌跡 電気回路における写像の応用
4thQ
9週 第四章 ベクトル軌跡 演習
10週 第五章 過渡現象の基礎 回路素子の性質
11週 第五章 過渡現象の基礎 R-C、R-L直列回路の過渡現象
12週 第五章 過渡現象の基礎 過渡現象時のエネルギーの移動
13週 第五章 過渡現象の基礎 複エネルギー直列回路の過渡現象
14週 第五章 過渡現象の基礎 演習
15週 答案返却・解答説明
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路瞬時値を用いて、簡単な交流回路の計算ができる。3
フェーザを用いて、簡単な交流回路の計算ができる。2
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。2
正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。2
網目電流法や節点電位法を用いて交流回路の計算ができる。3
重ねの理やテブナンの定理等を説明し、これらを交流回路の計算に用いることができる。3
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。3
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。3
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。2
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力300010040
専門的能力3000010040
分野横断的能力1000010020