電気情報工学実験

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電気情報工学実験
科目番号 0055 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材
担当教員 田中 誠,山崎 勉

到達目標

1. 回路網定理,過度現象,電力の基本を習得すること
2. ダイオード,トランジスタの電子素子の基本を習得すること
3. 論理回路・マイコンの基本を習得すること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1回路網定理,過度現象,電力を適切に 扱うことができる回路網定理,過度現象,電力を扱うことができる回路網定理,過度現象,電力を扱うことができない
評価項目2ダイオード,トランジスタの電子素子を適切に扱うことができるダイオード,トランジスタの電子素子を扱うことができるダイオード,トランジスタの電子素子を扱うことができない
評価項目3論理回路・マイコンを適切に扱うことができる論理回路・マイコンを扱うことができる論理回路・マイコンを扱うことができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる
本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気情報工学の基礎的な法則・理論について電気計測実験を行ったり,電子回路の基礎となる素子について使用方法を学ぶなど,実験を通じて技術者の素養を身に着けることを目的とする。本実験は学力の向上に必要で,就職および進学の両方に関連する。
授業の進め方・方法:
実験は4~5人を1班とする班単位で行い,各実験で得たデータを処理したレポートを提出する。
注意点:
テキスト,実験ノート,電卓,定規類,グラフ用紙,レポート用紙を持参すること。当日行うテーマを確認し,実験書を予習し手順を予め理解しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期実験説明 実験方法,レポートの書き方
2週 共振回路の測定 直列並列共振回路の特性を理解する
3週 インダクタンス・静電容量の測定 インダクタンスおよび静電容量の測定する
4週 単相電力の測定 単相回路における負荷を変化し,電力を測定する
5週 CR回路の過渡現象 コンデンサの充放電に生ずる過渡現象を観測する
6週 試験直前演習
7週 中間試験
8週 回路網定理に関する研究 各種回路網の定理と実験が一致することを確かめる
2ndQ
9週 ダイオードの諸特性試験 各種ダイオードの特性を理解する
10週 トランジスタの基礎実験 トランジスタの特性試験を行う
11週 マイコン実習 マイコン実習をする
12週 ウェブ管理実習 ウェブページを管理・更新する
13週 論理回路実習:入出力編 デジタル論理回路の基本的な入出力回路を理解する
14週 試験直前演習
15週 電気情報工学実験基礎演習
16週
後期
3rdQ
1週 後期実験説明 実験方法
2週 変圧器の特性実験 変圧器の特性を理解する
3週 直流モータの特性実験 直流モータの特性を理解する
4週 直流モータのデューティファクタ制御 デューティファクタ制御を理解する
5週 発光ダイオード・フォトトランジスタ実験 光デバイスについて理解する
6週 フォトダイオードと放射線実験 放射線測定の基礎を理解する
7週 試験直前演習
8週 中間試験
4thQ
9週 OPアンプ実験 OPアンプの使い方を理解する
10週 MOSFET CMOS論理回路の基礎を理解する
11週 マイコン実習 マイコン実習を行う
12週 論理回路実習:組み合わせ回路編 組み合わせ論理回路を理解する
13週 論理回路実習:順序回路編 順序回路を理解する
14週 試験直前演習
15週 電気情報工学実験基礎演習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。3前4
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。3前3
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。3前9,前10
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。3前1
直流回路論における諸定理について実験を通して理解する。3前8
交流回路論における諸現象について実験を通して理解する。3前2
過渡現象について実験を通して理解する。3前5
半導体素子の電気的特性の測定法を習得し、実験を通して理解する。3前9,前10
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。3前10,後9
論理回路の動作について実験結果を考察できる。3前13,後12,後13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合000306010100
基礎的能力00030301070
専門的能力000030030
分野横断的能力0000000