日本語表現力基礎

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本語表現力基礎
科目番号 0059 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『テスト式 国語常識の総演習 修訂三版』(京都書房) ほかプリント類
担当教員 福田 涼

到達目標

1.社会人として必要な、漢字・語彙・敬語・慣用句等に関する基礎知識を身につけ、それを活用できる。
2.他者の見解を正しく理解し、また自らの思考を的確に言語化するための知識・技術を身につけ、それを活用できる。
3.社会人として必要な、文学史に関する「一般常識」について簡潔に説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会人として必要な、漢字・語彙・敬語・慣用句等に関する基礎知識を身につけ、それを活用できる。社会人として必要な、漢字・語彙・敬語・慣用句等に関する基礎知識を身につけている。社会人として必要な、漢字・語彙・敬語・慣用句等に関する基礎知識を身につけていない。
評価項目2他者の見解を正しく理解し、また自らの思考を的確に言語化するための知識・技術を身につけ、それを活用できる。他者の見解を理解し、また自らの思考を言語化するための知識・技術を身につけている。他者の見解を理解し、また自らの思考を言語化するための知識・技術を身につけていない。
評価項目3社会人として必要な、文学史に関する「一般常識」について簡潔に説明できる。社会人として必要な、文学史に関する「一般常識」について、おおむね理解している。社会人として必要な、文学史に関する「一般常識」について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会生活を営む上で求められる、基礎的かつ実践的な日本語運用能力を養う。より具体的には、本科2年次までに学習した漢字や語彙、文法等に関する知識を定着させるともに、それを具体的に活用する能力・技術を身につけることが、本講の目的である。
授業の進め方・方法:
問題演習(「漢字の読み」「漢字の書き取り」「ことば」「文章表現・韻文・文学史・文法」の4項目に関する総合演習)とそれに関する解説を基本とする。さらに電子メールの利用法や、履歴書・ES・志望動機書の書き方といった、社会人として必要不可欠な知識・マナーについても学習する。
※新型コロナウイルスの影響により、授業内容を変更する可能性がある。
注意点:
受講態度や、平素の課題に対する取り組みを重視する。受講態度が不適切である場合、相応に減点するので注意すること。なおテキストや授業プリントは都度回収し、成績評価の対象とする。受講者一人ひとりの主体的な授業参加を期待している。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、『国語常識の総演習』第1回 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
2週 『国語常識の総演習』第2回、マインドマップの作成法 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
2.マインドマップを用いて、簡潔な自己紹介文を構想することができる。
3週 『国語常識の総演習』第3回、ビジネスメールのマナー 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
2.ビジネスメールのマナーについて理解し、それを実践できる。
4週 「国語常識の総演習」第4回、敬語の種類と用法 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
2.敬語の種類と用法について理解し、それを活用できる。
5週 『国語常識の総演習』第5回、ビジネス敬語の用法 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
2.ビジネス敬語の用法について理解し、それを活用できる。
6週 『国語常識の総演習』第6回、高専・大学における読書術 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
2.効果的な読書術について理解し、それを実践できる。
7週 前期中間試験 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
8週 答案返却・解説、履歴書・ES・志望動機書の書き方 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
2.履歴書やエントリーシート、志望動機書等の書き方について理解し、それを実践できる。
2ndQ
9週 『国語常識の総演習』第7回、情報収集の方法 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
2.適切な情報収集の方法について理解し、それを実践できる。
10週 『国語常識の総演習』第8回、出典と書誌情報 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
2.適切な書誌情報の示し方について理解し、それを実践できる。
11週 『国語常識の総演習』第9回、引用と研究者倫理 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
2.学術的な場における適切な引用の方法について理解し、それを実践できる。
12週 『国語常識の総演習』第10回、文章の要約と比較 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
2.他者の文章を的確に要約できる。
3.自他の文章を比較して、共通点や相違点について具体的に説明することができる。
13週 『国語常識の総演習』第11回、「悪文」から学ぶ文章表現 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
2.適切な構造を備えた文章を執筆することができる。
14週 『国語常識の総演習』第12回、小論文の執筆 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
2.構成に気を配りながら、特定のテーマに即した小論文を執筆することができる。
15週 期末試験 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。
16週 答案返却・解説 1.漢字や語彙、文章表現、文法、文学史等に関する知識や能力を体得し、それを活用することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前11,前14
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前3,前8
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前6,前8,前9,前10,前11,前14
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前8,前9,前10,前11,前14
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前2,前8,前11,前12,前14
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前2,前5,前12
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前12,前13
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前13
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前8,前12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000