電気数学

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 電気数学
科目番号 0062 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 新応用数学(高遠節夫ほか 大日本図書)
担当教員 平野 旭

到達目標

1. 複素関数の正則性を応用できる。
2. コーシーの積分公式・グルサの定理が説明できる。
3. 留数定理が応用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種定理を使った複素積分が適切にできる各種定理を使った複素積分ができる各種定理を使った複素積分ができない
評価項目2留数の導出と留数定理を使った計算が適切にできる留数の導出と留数定理を使った計算ができる留数の導出と留数定理を使った計算ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気工学は工学分野の中でもとりわけ数学を利用することが多い。本科目では,複素関数論の基礎的知識を身につける。
授業の進め方・方法:
講義を基本とし、適宜課題を課す。
注意点:
教科書を納得するまで繰り返し読み、教科書の例題や演習問題を必ず解く。繰り返し解くことが重要。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 複素積分の導入 複素積分の必要性を知る
2週 原始関数を使った複素積分 クーロンの法則から電界の概念
3週 コーシーの積分定理 コーシーの積分定理の理解
4週 コーシーの積分定理の応用 コーシーの積分定理の多重連結領域への応用の理解
5週 コーシーの積分表示 コーシーの積分表示の理解
6週 グルサの定理 グルサの定理の導出と利用ができる
7週 中間試験
8週 数列と級数 複素関数をマクローリン展開できる
2ndQ
9週 テーラー展開 複素関数をテーラー展開できる
10週 ローラン展開 複素関数をローラン展開できる
11週 留数定理 留数の導出と留数定理を使った計算
12週 実数関数の積分への応用 実数関数の積分への応用
13週 演習 演習
14週 演習 演習
15週 答案返却・解答説明
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。4前1,前2
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。4前1,前5,前6
ガウスの法則を説明でき、電界の計算に用いることができる。4前1,前3,前4
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。4後1
誘電体と分極及び電束密度を説明できる。4後10,後11
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。4後2
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。4後3
静電エネルギーを説明できる。4前4,後6,後7

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力4000010050
専門的能力4000010050
分野横断的能力0000000