電子回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電子回路Ⅱ
科目番号 0095 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 電子回路第2版 丹野頼元 森北出版
担当教員 江口 正徳,氷室 貴大

到達目標

1.トランジスタの代表的なバイアス回路を解析できる。
2.トランジスタの等価回路の記述ができる。
3.4端子回路の各種パラメータを導出・換算できる。
4.トランジスタの各接地方式についてパラメータ換算できる。
5.雑音の特性と原因についての説明、及びデシベル計算ができる。
6.増幅器の機構と種類について説明できる。
7.非同調増幅回路における動作量の計算ができる。
8.同調増幅回路における動作量の計算ができる。
9.帰還増幅回路、オペアンプ回路の動作量の計算ができる。
10.電力増幅回路の種類と特性について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1トランジスタの代表的なバイアス回路,等価回路の適切な説明ができるトランジスタの代表的なバイアス回路,等価回路の説明ができるトランジスタの代表的なバイアス回路,等価回路の説明ができない
評価項目2非同調増幅回路,同調増幅回路における動作量の計算が適切にできる非同調増幅回路,同調増幅回路における動作量の計算ができる非同調増幅回路,同調増幅回路における動作量の計算ができない
評価項目3帰還増幅回路、オペアンプ回路の動作量の計算が適切にできる帰還増幅回路、オペアンプ回路の動作量の計算ができる帰還増幅回路、オペアンプ回路の動作量の計算ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
トランジスタに代表される能動素子を電子回路に応用する技術について学習する。特に増幅回路を中心に、回路構成、動作解析、設計手法について講義する。
授業の進め方・方法:
講義を基本として行う。定期試験以外に、課題のレポート提出を課し、また講義中に小テストを実施する。
注意点:
理解出来ない点や質問等があれば、適宜指導教員に質問し、講義内容を完全に理解すること。この科目は、電気情報工学科の卒業生として、必ず理解していなければならない専門科目である。分からない所はその日のうちに質問するように。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 増幅回路 トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。
2週 同調増幅回路 同調増幅回路の特性を説明できる。
3週 同調増幅回路 利得、周波数帯域等の増幅回路の基礎事項を説明できる。
4週 帰還増幅回路 帰還増幅回路の動作を説明できる。
5週 帰還増幅回路 利得、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。
6週 演算増幅回路 演算増幅器の特性を説明できる。
7週 演算増幅回路 演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 電力増幅回路 電力増幅回路の動作を説明できる。
10週 電力増幅回路 電力増幅回路の特性を説明できる。
11週 発振回路 発振回路の動作原理を説明できる
12週 発振回路 発振回路の特性を説明できる
13週 変調・復調回路 変調・復調回路の動作原理を説明できる
14週 変調・復調回路 変調・復調回路の特性を説明できる
15週 答案返却・解答説明
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。4後3,後5
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。4後1
演算増幅器の特性を説明できる。4後6,後7
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4後6,後7
発振回路の特性、動作原理を説明できる。4後11,後12
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。4後13,後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力2000015035
専門的能力5000015065
分野横断的能力0000000