情報通信工学実験

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 情報通信工学実験
科目番号 0200 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 プリント
担当教員 田中 誠,平野 旭

到達目標

1. トランジスタの増幅回路,振幅変調・周波数変調回路を理解する
2. Matlabやフィルタ設計ツールの基本的使い方を習得する
3. アセンブラやC#,Node-REDなどのプログラミングを習得する
4. 実験を通して,座学において学んだ情報処理や通信技術の内容を確認すること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1トランジスタなどの回路が詳細に説明できるトランジスタなどの回路が説明できるトランジスタなどの回路が説明できない
評価項目2Matlabなどを用いて回路解析などを適切に行えるMatlabなどを用いて回路解析などを行えるMatlabなどを用いて回路解析などを行えない
評価項目3各種プログラミング言語の簡単な使い方を適切に説明できる各種プログラミング言語の簡単な使い方を説明できる 各種プログラミング言語の簡単な使い方を説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
情報通信工学の基礎的な法則・理論について実験を行う。本授業は就職および進学の両方,資格取得に関連する。
授業の進め方・方法:
実験は基本的に個人単位で行い,各実験の報告書を提出することにより,その実験を完了とする。
注意点:
実験当日は,テキスト,実験ノート,電卓,レポート用紙及び定規類を持参する。また,テーマを確認し,手順及び注意事項を頭に入れて実験に臨むこと。実験テーマによっては,危険を伴うものがあるため服装などに気をつける。レポートの作成にあたっては不明な点は締め切り日以前に担当教官へ質問すること。レポートは,結果を書くだけではなく,なぜそのような結果が得られたのかなどの考察を行うこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 Matlab/Simulinkによるrapid prototyping Matlab/Simulinkによるrapid prototypingができるようになる
3週 Matlab/Simulinkによる制御実験 Simulinkを用いて制御工学の演習ができるようになる
4週 アナログフィルタ実験 フィルタ設計ツールを用いてアクティブフィルタが設計できるようになる
5週 マイコン実習 UARTによるシリアル通信プログラミンができるようになる
6週 試験前演習
7週 特別演習
8週 トランジスタの基礎実験 トランジスタの動作点の決め方及び各種バイアス回路の安定指数を考慮し,実用的な回路設計法について説明できる
2ndQ
9週 トランジスタ低周波増幅器の特性試験 トランジスタによるRC結合増幅器の特性試験を行い,実測値と計算値の比較を行い,トランジスタの諸特性が説明できる
10週 トランジスタ各種増幅器の特性試験 トランジスタによる小信号増幅器のうち,RC結合増幅器及び不帰還増幅器について特性試験を行い,実験値と理論値の比較検討を行い,それぞれの増幅器の特性について説明できる
11週 オペアンプ基礎実験 オペアンプの各種回路について実験することでオペアンプを理解する
12週 SCR及びUJT素子の諸特性試験 SCR及びUJT素子の静特性を理解し,さらにそれらの応用例について動作原理について説明できる
13週 特別演習
14週 試験前演習
15週 レポート指導 レポート指導
16週
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 校外実習報告会
3週 C#プログラミング1 C#プログラミングの基本動作を理解し、アプリケーションをつくれる
4週 C#プログラミング2 C#プログラミングの応用動作を理解し、アプリケーションをつくれる
5週 ワンチップマイコン1 ワンチップマイコンの基本動作を理解し、説明できる
6週 ワンチップマイコン2 ワンチップマイコンの応用動作を理解し、説明できる
7週 試験前演習
8週 ガイダンス
4thQ
9週 Node-REDでIoT Node-REDを用いたIoTプログラミングができるようになる
10週 振幅変調・復調実験 振幅変調・復調の基本動作について説明できる
11週 周波数変調・復調実験 周波数変調・復調の基本動作について説明できる
12週 デジタル信号処理 Matlabによるデジタル信号処理プログラミングができる
13週 dsPICマイコン実験 C言語によるマイコンプログラミングができる
14週 試験前演習
15週 プレゼンテーション
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。4前8,前9,前10,前11,前12
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。4前8,前9,前10,前11,前12
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。4前8,前9,前10,前11,前12
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。4前8,前9,前10,前11,前12
インピーダンスの周波数特性を考慮し、実験結果を考察できる。4前8,前9,前10,前11,前12
共振について、実験結果を考察できる。4前8,前9,前10,前11,前12
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。4前8,前9,前10,前11,前12
論理回路の動作について実験結果を考察できる。4前5,後13
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。4前12
トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。4前8,前9,前10,前11,前12
ディジタルICの使用方法を習得する。4前5,後13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00040600100
基礎的能力0000000
専門的能力00040600100
分野横断的能力0000000