エネルギネットワーク工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 エネルギネットワーク工学Ⅱ
科目番号 0212 科目区分 専門 / 選択必修/選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 改訂版「送電・配電」 道上 勉著 電気学会
担当教員 藤井 敏則

到達目標

1. 故障計算を理解し,電力系統の短絡,地絡時の電圧,電流が計算できる。
2. 架空送電線,地中送電線の構造,得失が説明できる。
3. 電力系統の保護について,目的,方法が説明できる。
4. 変電所の構成,機能が概略説明できる。
5. 直流送電の得失,交直変換器の動作原理が説明できる。
6. 高圧,低圧配電線の各種構成方式,保護方式が説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1故障計算を理解し,電力系統の短絡,地絡時の電圧,電流が適切に計算できる故障計算を理解し,電力系統の短絡,地絡時の電圧,電流が計算できる故障計算を理解し,電力系統の短絡,地絡時の電圧,電流が計算できない
評価項目2電力系統の保護について,目的,方法が適切に説明できる。電力系統の保護について,目的,方法が説明できる。電力系統の保護について,目的,方法が説明できない。
評価項目3高圧,低圧配電線の各種構成方式,保護方式が適切に説明できる。高圧,低圧配電線の各種構成方式,保護方式が説明できる。高圧,低圧配電線の各種構成方式,保護方式が説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
発電所から需要家に電力を輸送するためには各種の送配変電設備が必要である。機器の特性や電力系統全体の特性を知り,電力を効率良く安全に輸送するために必要な技術について学習する。
授業の進め方・方法:
講義を基本とする。課題レポートを提出する。
この科目は、電力送配電に関する実践的な講義形式で授業を行うものである。全ての講義を日本鋼管(現JFEスチール)で電気設備担当の実務経験のある常勤教授が担当する。この科目は学習単位科目のため、事前・事後学習としてレポート・課題等を実施します。
注意点:
電力システムを総括的に学習する本科目は非常に重要であるとともに,電気主任技術者資格の取得に関わる科目であるから,内容を十分に理解する必要がある。講義内容について疑問点がある場合には適宜質問し,理解度を上げること。
また,新型コロナウイルスの影響により,授業内容を一部変更する可能性がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電力系統の電気的特性 故障計算を理解し,電力系統の短絡,地絡時の電圧,電流が計算できる。
2週 電力系統の電気的特性 電力系統の保護について,目的,方法が説明できる。
3週 送電線路と線路定数 絶縁設計の考え方が説明できる。
4週 送電線路と線路定数 変電所の構成,機能が概略説明できる。
5週 送電線路と線路定数 送電線の種類と線路定数の計算ができる。
6週 送電線路と線路定数 送電線路の機械的特性,電線コロナが説明できる。
7週 中間試験
8週 答案返却・解答説明
4thQ
9週 配電方式と配電線 高圧,低圧配電線の各種構成方式,保護方式が説明できる。
10週 配電方式と配電線 高圧,低圧配電線の各種構成方式,保護方式が説明できる。
11週 変電 変電所の構成,機能が概略説明できる。
12週 変電 変電所の構成,機能が概略説明できる。
13週 直流送電 直流送電の得失,交直変換器の動作原理が説明できる。
14週 誘導障害 誘導障害が説明できる。
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000