情報処理Ⅲ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 情報処理Ⅲ
科目番号 0233 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 浜辺隆二「第3版論理回路入門」(森北出版),柴田望洋,辻亮介「新・明解C言語によるアルゴリズムとデータ構造」(ソフトバンクパブリッシング)
担当教員 井上 浩孝

到達目標

1.ブール代数,カルノー図の基本演算ができる。
2.データ構造とアルゴリズムについて理解しプログラムを書くことができる。
3.探索・再帰について理解しプログラムを書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ブール代数,カルノー図の基本演算が適切にできる。ブール代数,カルノー図の基本演算ができる。ブール代数,カルノー図の基本演算ができない
評価項目2データ構造とアルゴリズムについて理解しプログラムを書くことが適切にできる。データ構造とアルゴリズムについて理解しプログラムを書くことができる。データ構造とアルゴリズムについて理解しプログラムを書くことができない。
評価項目3探索・再帰について理解しプログラムを書くことが適切にきる。探索・再帰について理解しプログラムを書くことができる。探索・再帰について理解しプログラムを書くことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HB) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 前半はディジタル計算機の原理やハードウェアの構造を理解するために,論理回路,順序回路について学習する。後半は第2学年で学んだC言語を応用するために,一般的に良く知られている基本的なアルゴリズムを紹介しながら,効率の良いアルゴリズムの設計の基本的な考え方と技法について学ぶ。本授業は就職および進学の両方,資格取得に関連する。
授業の進め方・方法:
講義および演習を基本とする。適宜,小テストや演習を実施し,課題を課す。
注意点:
 理解のできない点や質問事項があれば,適宜担当教員に質問し,講義内容を完全に理解すること。本科目は,基本情報処理技術者試験,ソフトウェア開発技術者試験を受験する者には非常に重要な内容となっているので,情報通信コースの学生には是非とも受講して頂きたい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 論理回路の基礎 論理回路の基礎
2週 ブール代数 加法標準型・乗法標準型について理解する。
3週 カルノー図 カルノー図について理解する。
4週 論理回路の簡単化 演算回路について理解する。
5週 エンコーダ,デコーダ,マルチプレクサ 演算回路について理解する。
6週 演算回路 演算回路について理解する。
7週 中間試験
8週 解答解説,順序回路とフリップフロップ 各種フリップフロップについて理解する。
2ndQ
9週 特性表と励起表 各種フリップフロップについて理解する。
10週 フリップフロップの相互変換 各種フリップフロップについて理解する。
11週 同期式フリップフロップ 各種フリップフロップについて理解する。
12週 各種カウンタ カウンタについて理解する。
13週 シフトレジスタ シフトレジスタの設計法について理解する。
14週 順序回路の設計 シフトレジスタの設計法について理解する。
15週 答案返却・解答説明
16週
後期
3rdQ
1週 プログラミングとアルゴリズム プログラミングとアルゴリズムについて理解する。
2週 プログラミングとアルゴリズム プログラミングとアルゴリズムについて理解する。
3週 プログラミングとアルゴリズム プログラミングとアルゴリズムについて理解する。
4週 データ構造 データ構造について理解する。
5週 データ構造 データ構造について理解する。
6週 データ構造 データ構造について理解する。
7週 線形探索 線形探索について理解する。
8週 中間試験
4thQ
9週 解答解説,二分探索 二分探索について理解する。
10週 二分探索 二分探索について理解する。
11週 スタック スタックについて理解する。
12週 キュー キューについて理解する。
13週 再帰 再帰アルゴリズムについて理解する。
14週 再帰 再帰アルゴリズムについて理解する。
15週 答案返却・解答説明
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力2000010030
専門的能力5000020070
分野横断的能力0000000