線形代数Ⅰ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 線形代数Ⅰ
科目番号 0024 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 環境都市工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 高遠節夫他「新線形代数」(大日本図書)
担当教員 平松 直哉

到達目標

1.ベクトル定義を理解し、ベクトルの基本的な計算ができること
2.ベクトルの平行・垂直条件を利用することができること
3.空間内の直線・平面・球のベクトル方程式が求めることができること
4.行列の定義を理解し、行列の基本的な演算ができること
5.連立一次方程式が解くことできること
6.逆行列の定義を理解し、逆行列を求めることができること
7.行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ベクトルの演算が適切にできるベクトルの演算ができるベクトルの演算ができない
評価項目2行列の演算が適切にできる行列の演算ができる行列の演算ができない
評価項目3逆行列・行列式の計算が適切にできる逆行列・行列式の計算ができる逆行列・行列式の計算ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HB) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
比例の考え方を拡張したものが線形性があるといえるが、線形変換が行列で表されるということを根底に、力学などで重要なベクトルや、連立一次方程式を解くときの新しい視点としての行列・行列式に関することを学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義および演習を基本とする。適宜、小テストや課題レポートを課す。
注意点:
例えば構造計算やコンピュータグラフィックスの基礎は線形代数にあるように、工学や科学を学ぶ上で重要な科目です。授業は集中して聞くことはもちろんですが、実際に自分で解いてみることが大切です。疑問点は早めに質問して、分からないところを残さないように努力しましょう。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 平面ベクトル 有向線分による表示
2週 平面ベクトル 成分表示
3週 平面ベクトル ベクトルの和・差,実数倍
4週 平面ベクトル 内積
5週 平面ベクトル 内分点のベクトル表示
6週 平面ベクトル 直線の円のベクトル方程式
7週 中間試験
8週 答案返却・解答説明・空間ベクトル 空間座標
2ndQ
9週 空間ベクトル 有向線分による表示,成分表示
10週 空間ベクトル 内積
11週 空間ベクトル 空間における直線の方程式
12週 空間ベクトル 平面の方程式
13週 空間ベクトル 球の方程式
14週 空間ベクトル
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明
後期
3rdQ
1週 行列 行列の計算
2週 行列 2次正方行列の逆行列
3週 行列
4週 行列
5週 連立1次方程式と行列 行基本変形と連立一次方程式
6週 連立1次方程式と行列 行基本変形と逆行列
7週 連立1次方程式と行列 行列の階数
8週 中間試験
4thQ
9週 答案返却・解答説明,行列式 2次,3次の行列式(サラスの方法)
10週 行列式 行列式の定義と性質
11週 行列式 行列式の展開
12週 行列式の応用 逆行列の公式と余因子行列
13週 行列式の応用 連立一次方程式と逆行列
14週 行列式の応用 行列式の図形的意味
15週 学年末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。2前1
平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分表示を利用して簡単な計算ができる。2前2
平面および空間ベクトルの内積を求めることができる。2前4
問題を解くために、ベクトルの平行・垂直条件を利用することができる。2前5
空間内の直線・平面・球の方程式を求めることができる(必要に応じてベクトル方程式も扱う)。2前6
行列の定義を理解し、行列の和・差・スカラーとの積、行列の積を求めることができる。2後1
行列の和・差・数との積の計算ができる。2後1
行列の積の計算ができる。2後1
逆行列の定義を理解し、2次の正方行列の逆行列を求めることができる。2後2
行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。2後5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000