水環境工学

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 水環境工学
科目番号 0035 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 松尾友矩編 「大学 水環境工学 改訂2版」オーム社
担当教員 谷川 大輔

到達目標

1.水環境の基礎化学を理解している。
2.下水道を理解している。
3.上水道を理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1水環境の基礎化学を理解し、説明できる。水環境の基礎化学を理解している。 水環境の基礎化学を理解していない
評価項目2下水道を理解し、説明できる。 下水道を理解している。 下水道を理解していない。
評価項目3上水道を理解し、説明できる。上水道を理解している。 上水道を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
水環境工学では、主に水圏環境の保全に関する内容の修得を目的とする。講義は水環境工学、下水道工学、上水道工学、環境化学に関する内容で行う。本授業は進学と就職に関連する。また、進路や人間力向上に関連するトピックスを適宜、紹介する。
授業の進め方・方法:
講義は主にパワーポイントを使用して行う。また、理解度を深めるため、課題提出を実施する。
注意点:
社会インフラを構成する上下水道を理解するための重要な科目です。講義はパワーポイントを使いながら進めて行きますが、疑問点は適宜質問し、自分での理解度を深める様に努力して下さい。また、講義資料はE-ラーニングに適宜アップするので、必要に応じて印刷して活用すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 水の特性
2週 濃度と単位変換
3週 水質指標
4週 水質汚濁概論
5週 富栄養化
6週 中間試験までのまとめ
7週 中間試験
8週 答案返却・解答解説
2ndQ
9週 下水道概論
10週 活性汚泥法
11週 高度処理・汚泥処理・嫌気性処理
12週 下水道の課題・水環境保全計画
13週 廃水種や地域に適した廃水処理プロセスの選定
14週 下水道におけるライフサイクルアセスメント
15週 答案返却・解答解説
16週
後期
3rdQ
1週 上水道概論・計画
2週 浄水施設
3週 凝集と沈殿
4週 ろ過
5週 消毒
6週 中間試験までのまとめ
7週 中間試験
8週 答案返却・解答解説
4thQ
9週 高度浄水処理
10週 排水処理
11週 維持管理
12週 水道事業の将来
13週 上水道におけるライフサイクルアセスメント
14週 後期のまとめ
15週 答案返却・解答解説
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境環境と人の健康との関わりを説明できる。4前4
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。4前4
水の物性、水の循環を説明できる。4前1
水質指標を説明できる。4前3
水質汚濁の現状を説明できる。4前4
水質汚濁物の発生源と移動過程を説明でき、原単位、発生負荷を含めた計算ができる。4前11
水域生態系と水質変換過程(自浄作用、富栄養化、生物濃縮等)について、説明できる。4前4,前5
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。4前4
水道の役割、種類を説明できる。4後1
水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。4後1
水道施設(取水・導水・浄水・送水・配水・給水等)を理解している。4後2
浄水の単位操作(凝集・沈澱凝集等)を理解している。4後3
浄水の単位操作(濾過・殺菌等)を理解している。4後4,後5
高度処理を理解している。4後9
下水道の役割と現状、汚水処理の種類について、説明できる。4前9
下水道の基本計画と施設計画、下水道の構成を説明でき、これに関する計算ができる。4前9
生物学的排水処理の基礎(好気的処理)を説明できる。4前10
下水処理施設の設計を理解き、かつ計算できる。4前10,前11
汚泥処理・処分について、説明できる。4前11

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合8000100090
基礎的能力0000000
専門的能力400050045
分野横断的能力400050045