数学AⅢ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 数学AⅢ
科目番号 0062 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 「新微分積分Ⅰ」(大日本図書),「新微分積分Ⅱ」(大日本図書)
担当教員 川勝 望

到達目標

1.媒介変数表示・極座標による図形が説明できて,その面積や曲線の長さが計算できること
2.関数のマクローリン展開ができること
3.1階・2階線形微分方程式が解けること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1媒介変数表示・極座標による図形が説明,計算が適切にできる媒介変数表示・極座標による図形が説明,計算ができる媒介変数表示・極座標による図形が説明,計算ができない
評価項目22変数関数の偏微分の計算が適切にできる2変数関数の偏微分の計算ができる2変数関数の偏微分の計算ができない
評価項目31階・2階線形微分方程式を適切に解くことができる1階・2階線形微分方程式を解くことができる1階・2階線形微分方程式を解くことができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HB) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
2年次で学習した「数学AII」を基礎にして,微分積分の発展的な内容を学ぶ。主にマクローリン展開、2変数関数の偏微分の計算、1階・2階線形微分方程式について学習する。本授業では学力を身につけることができる。
授業の進め方・方法:
講義および演習を基本とし,適宜,課題レポートや休暇明けテストなどを課す。
【新型コロナウイルスの影響により、授業内容を一部変更する可能性があります。】
注意点:
微分積分学は工業技術者にとって大変重要な科目ですから,十分理解するように努力してください。そのために自分で実際に数多くの問題を解いて基本的な計算力を身につけることも肝心です。また,わからないことがあった場合はどんどん質問してください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 積分の復習 置換積分・部分積分の基礎的な計算ができる
2週 置換積分、部分積分の応用 置換積分、部分積分の応用問題が解ける
3週 積分の応用 面積・曲線の長さ・体積が計算できる
4週 媒介変数表示による図形の面積・曲線の長さ 媒介変数表示による図形の面積・曲線の長さを計算できる。
5週 極座標による図形の面積・曲線の長さ 極座標による図形の面積・曲線の長さを計算できる。
6週 広義積分 広義積分が計算できる
7週 多項式による近似 多項式による近似計算ができる
8週 総合演習 第1週から7週までの総合問題が解ける
2ndQ
9週 数列の極限 数列の極限が計算できる
10週 級数 級数の計算ができる
11週 べき級数とマクローリン展開 関数のマクローリン展開ができ、オイラーの公式を用いた計算ができる
12週 1階線形微分方程式 変数分離、1階線形微分方程式の解法ができる
13週 2階線形微分方程式 2階線形微分方程式の斉次解が求められる
14週 2階線形微分方程式 2階線形微分方程式の非斉次解が求められる
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。3前9
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。3前9
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。3前1,前2,前6
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。3前1,前2,前3
簡単な場合について、曲線の長さを定積分で求めることができる。3前1,前2,前4,前5
簡単な場合について、立体の体積を定積分で求めることができる。3前1,前2
2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。3前14
微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。3前12,前13
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。3前12
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。3前13
簡単な1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる。3前7
1変数関数のテイラー展開を理解し、基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。3前8,前10,前11
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。3前9,前11

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオおよび態度その他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000