概要:
構造力学,コンクリート構造,鋼構造などの力学および設計に関する知識を応用して,土木構造物の設計計算方法を学習するとともに,設計した成果を図面として表す方法を学習する。
本授業では就職後の実務に直接関連する設計課題を設定し,設計計算書や設計図の作成を通して,計画的に作業を進め期限内に作業を終わらせる実務遂行能力を養う。
授業の進め方・方法:
課題に関する基礎知識を講義した後,設計条件に対して各自で設計計算を行い,結果を製図にまとめる。
注意点:
建設技術者にとって,与えられた条件のもとで構造物を安全でかつ経済的に設計し,それが施工できる図面を描くことは必要不可欠なことであり,本科目においてその能力を身に付けることは極めて重要である。
【評価方法と基準】
提出物が足りない場合や提出期限を守らない場合は不可とする。
設計計算書50%,製図図面50%で最終評価点を算出する。
評価点=(設計計算書の評価)*0.5+(製図図面の評価)*0.5
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | コンクリート構造物の設計方法を理解している。 | 4 | 前2 |
コンクリート構造物の設計方法を説明できる。 | 4 | 前2 |
荷重の種類と構造解析を理解している。 | 4 | 前3,後2 |
曲げモーメントを受ける部材(使用限界状態)を説明でき、計算できる。 | 4 | 前8 |
曲げモーメントを受ける部材(終局限界状態)を説明でき、計算できる。 | 4 | 前8 |
構造 | はりに生じる応力から、簡単なはりの設計ができる。 | 4 | 前4,後3,後5 |
影響線を応用して、与えられた荷重に対する支点反力や断面力を計算できる。 | 4 | 後4,後5 |
橋梁に作用する荷重の分類(例、死荷重、活荷重)を説明できる。 | 4 | 後2 |
各種示方書に基づく設計法(許容応力度、終局状態等)の概要を説明でき、安全率、許容応力度などについて説明できる。 | 4 | 前5,前6,前7,後1 |
軸力を受ける部材、圧縮力を受ける部材、曲げを受ける部材や圧縮と曲げを受ける部材などについて、その設計法を説明でき、簡単な例に対し計算できる。 | 4 | 前7,後8 |
接合の定義・機能・種類、溶接と高力ボルト接合について、説明できる。 | 4 | 後1 |
鋼桁橋(プレートガーダー橋)の設計の概要、特徴、手順について、説明できる。 | 4 | 後1 |
主桁、継ぎ手の設計を理解し、それらを計算できる。 | 4 | 後5,後6,後7 |
製図 | 図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,後9 |
与えられた条件を基に設計計算ができる。 | 4 | 前8,後8 |
設計した物をCADソフトで描くことができる。 | 4 | 後10,後11,後12,後13,後14 |