環境都市工学演習Ⅰ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 環境都市工学演習Ⅰ
科目番号 0081 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配付
担当教員 森脇 武夫

到達目標

1.構造力学に関する基礎的な演習問題を解くことができる。
2.水理学に関する基礎的な演習問題を解くことができる。
3.土質力学に関する演習問題を解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1構造力学に関する基礎的な演習問題を適切に解くことができる。構造力学に関する基礎的な演習問題を解くことができる。構造力学に関する基礎的な演習問題を解くことができない。
評価項目2水理学に関する基礎的な演習問題を適切に解くことができる。水理学に関する基礎的な演習問題を解くことができる。水理学に関する基礎的な演習問題を解くことができない。
評価項目3土質力学に関する演習問題を適切に解くことができる。土質力学に関する演習問題を解くことができる。土質力学に関する演習問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる
JABEE 環境都市(H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 これまでに学習してきた専門科目のうち、力学系科目の基礎である構造力学、水理学、土質力学について、演習を行うことで理解を深めることを目的とする。本科目で得られた知識は、公務員試験、入社試験および編入学試験などにも活かせるため、就職・進学・資格取得に関連する。
授業の進め方・方法:
 構造力学、水理学、土質力学に関して、「2級土木技術者」、「技術士第一次試験」などの資格試験で出題された問題を中心に演習を行う。
注意点:
 単位取得のためには、課題の提出を必須とする。
 関連する科目の教科書、ノート等を持参すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 構造力学 力と釣合い
2週 構造力学 断面諸量
3週 構造力学 静定ばり
4週 構造力学 静定ばり
5週 構造力学 静定ラーメン
6週 構造力学 静定トラス
7週 中間試験
8週 水理学 静水力学
4thQ
9週 水理学 流れの基礎理論
10週 水理学 管路の流れ
11週 水理学 開水路の流れ
12週 土質力学 土の基本的性質
13週 土質力学 透水・圧密
14週 土質力学 土のせん断・土圧
15週 期末試験
16週 土質力学 基礎の支持力・斜面安定

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造力の定義、単位、要素について説明できる。4後1
力のモーメント、偶力のモーメントについて理解している。4後1
力の合成と分解について理解し、計算できる。4後1
力のつり合いについて理解している。4後1
断面1次モーメントを理解し、図心を計算できる。4後2
断面2次モーメント、断面係数や断面2次半径などの断面諸量を理解し、それらを計算できる。4後2
はりの支点の種類、対応する支点反力を理解し、はりの種類やその安定性について説明できる。4後3,後4
はりに作用する外力としての荷重の種類を理解している。4後3,後4
はりの断面力と荷重の相互関係を理解している。4後3,後4
各種静定ばりの断面に作用する内力としての断面力(せん断力、曲げモーメント)、断面力図(せん断力図、曲げモーメント図)について、説明できる。4後3,後4
はりにおける変形の基本仮定を理解し、断面力と応力(軸応力、せん断応力、曲げ応力)について説明でき、それらを計算できる。4後3,後4
トラスの種類、安定性、トラスの部材力の意味を説明できる。4後6
節点法や断面法を用いて、トラスの部材力を計算できる。4後6
ラーメンやその種類について理解している。4後5
ラーメンの支点反力、断面力(軸力、せん断力、曲げモーメント)を計算し、その断面力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)を描くことができる。4後5
地盤土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。4後12
土の粒径・粒度分布やコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。4後12
土の粒径・粒度分布を説明できる。4後12
土のコンシステンシーを説明できる。4後12
土の工学的分類について説明できる。4後12
土の締固め特性を説明できる。4後12
土中水の分類を説明できる。4後13
ダルシーの法則を説明できる。4後13
透水係数と透水試験について、説明できる。4後13
透水力による浸透破壊現象を説明できる。4後13
土のせん断試験を説明できる。4後12,後14
砂質土と粘性土のせん断特性を説明できる。4後12,後14
土の破壊基準を理解している。4後12,後14
地盤内応力を説明できる。4後13,後14
有効応力と間隙水圧の関係を理解している。4後13
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。4後13
圧密沈下の計算を説明できる。4後13
有効応力の原理を説明できる。4後13
ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。4後14
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。4後16
基礎の種類や基礎の支持力について説明できる。4後16
半無限斜面の安定解析や円弧すべり面による安定解析ができる。4後16
円弧すべり面による安定解析について説明できる。4後16
水理静水圧の表現、強さ、作用する方向について、説明できる。4後8
水圧機(パスカルの原理)について説明できる。4後8
平面と曲面に作用する全水圧の大きさと作用点を計算できる。4後8
浮力と浮体の安定を計算できる。4後8
連続の式について理解している。4後9
完全流体の運動方程式(Eulerの運動方程式)を説明できる。4後9
ベルヌーイの定理を理解している。4後9
ベルヌーイの定理の応用(ベンチュリーメータなど) の計算ができる。4後9
運動量保存則を理解している。4後9
運動量保存則の応用した各種計算ができる。4後9
比エネルギー、フルード数、常流と射流、限界水深(ベスの定理、ベランジェの定理)、跳水現象について、説明できる。4後9
比エネルギーおよび常流と射流について説明できる。4後9
限界水深(ベスの定理、ベランジェの定理)について説明できる。4後9
層流と乱流について、説明できる。4後9
円管内の層流の流速分布(ハーゲン・ポアズイユの法則)を理解している。4後9
流体摩擦(レイノルズ応力、混合距離)を説明できる。4後9
平均流速を用いた基礎方程式、摩擦抵抗による損失水頭の実用公式、ムーディ図について理解している。4後10
摩擦抵抗による損失水頭の実用公式について説明できる。4後10
管水路の摩擦以外の形状損失水頭について理解している。4後10
各種の管路の流れの計算ができる。4後10
開水路流れの基礎方程式について理解している。4後11
開水路の等流(平均流速公式、限界水深、等流水深)について理解している。4後11
開水路の等流(平均流速公式、限界水深、等流水深)について説明できる。4後11
水理特性曲線と水理学的に有利な断面について理解している。4後11

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000