到達目標
1.自ら問いを立て、それを解決へと導くための方法・思考力を身につけ、それを実践できる。
2.一つの事象や表現を、様々な角度から粘り強く分析する能力および習慣を身につける。
3.ストーリーのみならず、構造や細部、時代背景に着目しながら作品を読み解く技法を身につける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 自ら問いを立て、それを解決へと導くための方法・思考力を身につけ、それを実践できる。 | 自ら問いを立て、それを解決へと導くための方法・思考力を身につけている。 | 自ら問いを立て、それを解決へと導くための方法・思考力を身につけていない。 |
評価項目2 | 一つの事象や表現を、様々な角度から粘り強く分析する能力および習慣を身につけている。 | 一つの事象や表現を、特定の観点から分析する能力を身につけている。 | 一つの事象や表現を、特定の観点から分析する能力を身につけていない。 |
評価項目3 | ストーリーのみならず、構造や細部、時代背景に着目しながら作品を読み解く技法を身につける。 | ストーリーに着目しながら作品を読み解く技法を身につけている。 | 作品を読み解く技法が身についていない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HA)
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JABEE 環境都市(B)
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教育方法等
概要:
本講義ではスタジオジブリの製作したアニメ映画を、高畑勲(1935-2018)の作品を中心に読み解いてゆく(宮崎駿監督作品である『風立ちぬ』についても、例外的に論及する)。その際、作品それ自体を精査するのみならず、それと密接な関係を結んでいる他ジャンルの作品(「原作」等)も視野に入れて考察する。こうした作業を通じて、受講生らの自由な発想と、より高度な分析力を涵養することが、この授業の主たる狙いである。
授業の進め方・方法:
教員による講義を軸に授業を進め、適宜グループワーク等の活動も実施する。なお新型コロナウイルスの影響により、授業内容を変更する可能性がある。Microsoft Teams上の連絡を連絡を見落とさないように注意すること。
注意点:
学修単位科目であることに鑑み、受講態度に加えて、平素の課題(授業内課題やワークシート等)への取り組み方を重視する。授業中に指示した作品は必ず読んでくること。また受講態度が不適切である場合、相応に減点するので注意すること。自由な発想に基づく、積極的な議論が交わされることを期待している。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス、高畑勲と反・「ファンタジー」 |
物語(小説・漫画・映画等)を分析する際の着眼点について理解し、それを実践できる。
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2週 |
『平成狸合戦ぽんぽこ』①―「政治」の季節 |
作中の描写と作品外の事象との関係について、考察を深めることができる。
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3週 |
『平成狸合戦ぽんぽこ』②―「動物論」として読む |
「人間中心主義」とそれに対する批判について、考察を深めることができる。
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4週 |
『平成狸合戦ぽんぽこ』③ ―「滅びの美学」を超えて |
「平家物語」や「日本浪曼派」等に関する文学史的な知識を身につけ、それを作品の解釈に役立てることができる。
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5週 |
『火垂るの墓』①―「孤児」の表象 |
「戦災孤児」の語られ方の変遷を踏まえつつ、作品に対する理解を深めることができる。
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6週 |
『火垂るの墓』②―「戦争体験」という問題系 |
作品の内容を踏まえつつ、「戦争体験」の語られ方について各自で調査・考察できる。
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7週 |
中間試験 |
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8週 |
答案返却・解説、履歴書・ES・志望動機書の書き方 |
履歴書・ES・志望動機書の書き方について理解し、それを実践できる。
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4thQ |
9週 |
『火垂るの墓』③―『火垂るの墓』の語られ方 |
『火垂るの墓』に関する先行研究(研究論文)について議論し、自らの見解を深化ないしは相対化することができる。
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10週 |
『風立ちぬ』①―「飛行」というモチーフ |
宮崎駿作品における「飛行(機)」のありかたについて考察し、高畑勲作品におけるそれと比較することができる。
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11週 |
『風立ちぬ』②―「軽井沢」というトポス |
複数の文学作品や映画等を比較し、『風立ちぬ』における「軽井沢」の描かれ方について考察を深めることができる。
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12週 |
『かぐや姫の物語』①―「物語」批判の物語 |
五人の貴公子らが語る「物語」の役割について、考察を深めることができる。
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13週 |
『かぐや姫の物語』②―「御門」の肖像 |
本作と『竹取物語』における「御門」の描かれ方を比較し、考察を深めることができる。
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14週 |
『かぐや姫の物語』③―加藤道夫「なよたけ」を視座に |
『竹取物語』を「アダプテーション」という観点から考察することができる。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
答案返却・解説、ビジネスメールのマナー |
ビジネスメールのマナーについて理解し、それを実践できる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 30 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 30 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |