到達目標
1. 道路計画にかかわる現状の分析と評価ができる
2. 道路計画案3ルートから経済性・社会的影響などを勘案して最適なルート選定ができる
3. 発表会において,道路計画の概要について効果的なプレゼンテーションができる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 道路計画にかかわる現状の分析と評価が正しくできる | 道路計画にかかわる現状の分析と評価がある程度できる | 道路計画にかかわる現状の分析と評価ができない |
評価項目2 | 道路計画案3ルートから経済性・社会的影響などを勘案して最適なルート選定ができる | 道路計画案3ルートから経済性・社会的影響などを勘案してある程度説得力があるルート選定ができる | 道路計画案3ルートから経済性・社会的影響などを勘案してルート選定をすることができない |
評価項目3 | 発表会において,道路計画の概要について説得力のある効果的なプレゼンテーションができる | 発表会において,道路計画の概要についてある程度効果的なプレゼンテーションができる | 発表会において,道路計画の概要についてプレゼンテーションがほとんどできない |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC)
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JABEE 環境都市(G)
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教育方法等
概要:
道路の計画から設計までの概略を演習形式で体験し,建設技術者に必要なエンジニアリングデザイン能力を養う科目である。道路建設において,自然環境を全く破壊せずに低コストで高規格の道路を計画することは困難であり,各種条件を把握した上で,実施可能な計画を立案して,地域住民や関連する事業者等に説明する必要がある。この演習では,実際に建設事業を行うことを想定して,少人数のチームで,実現可能なプロジェクトの計画を立案して,その計画案を図面に示すとともにパワーポイントによるプレゼンテーションにより,そのプロジェクトについて説明できるようにする。
専門分野における持続可能な開発計画事例(道路の計画)にかかわる応用発展的事項に関する知識を身に付け,問題解決に活かすことができる。地域の特徴・道路のニーズを把握し,自然環境や周囲の住民等へ配慮した道路計画ができることをめざす。
授業の進め方・方法:
道路計画など関連する内容の講義をした後,6人程度のグループで道路の現状評価から計画・概略設計までを行う。本演習では,実務に近い内容での作業を通して,リーダーシップ,チーム内でのコミュニケーション,協調性,問題解決能力,計画的に作業をすすめる能力,成果の概要を説明する能力など,実際に仕事をするときに必要な様々な能力を身に付けます。
注意点:
高専5年間の学習の総仕上げとして,これまで学んできた科目等の知識をすべて使うとともに,実務で道路計画をする上でのバイブルである「道路構造令の解説と運用」の内容を確認しながら演習を進めます。
公務員を目指す学生はもちろん,民間企業へ就職する学生も道路計画・設計の概略を体験し,インフラ整備のプロジェクト全体の流れをつかむことは,有意義であると思います。
演習問題や概略設計図面の作成に必要ですので,各自,電卓・製図道具(製図用コンパス)・三角定規・三角スケールを持参すること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
道路計画の概要 |
道路の役割,道路計画の流れ,調査項目と内容,交通量推計などを説明できる
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2週 |
道路構造の基礎 |
道路構造の名称,構造物の機能,図面の見方が説明できる
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3週 |
道路構造令の講義1 |
道路の区分と設計速度,横断面構成,線形および視距について説明できる
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4週 |
道路構造令の講義2 |
平面交差,立体交差の構造と特徴を説明できる
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5週 |
道路計画演習1 |
設計条件の整理(道路の性格,幅員構成,コントロールポイント)ができる
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6週 |
道路計画演習2 |
路線選定 比較ルート3案を図面上に描くことができる
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7週 |
道路計画演習3 |
道路平面図を作成できる
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8週 |
道路計画演習4 |
縦断図と3案の比較資料を作成できる
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2ndQ |
9週 |
中間発表 |
本命ルート選定の過程について発表できる
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10週 |
道路計画演習5 |
本命ルートの概略設計ができる
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11週 |
道路計画演習6 |
本命ルートの平面図を作成できる
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12週 |
道路計画演習7 |
本命ルートの縦断図を作成できる
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13週 |
道路計画演習8 |
本命ルートの横断図を作成できる
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14週 |
最終発表会 |
道路概略設計の過程および設計成果の内容を発表できる
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15週 |
期末試験 |
課題の理解度,問題解決能力を問う問題,グループ内の相互評価を行う
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16週 |
まとめ |
計画概要書を取り纏めて提出できる
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 20 | 40 | 10 | 0 | 30 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 10 | 20 | 0 | 0 | 20 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 10 | 20 | 10 | 0 | 10 | 0 | 50 |