現代社会

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 現代社会
科目番号 0126 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『現代社会』東京書籍
担当教員 藤本 義彦

到達目標

1.環境問題や生命倫理など、現代社会に特有の問題の本質を理解する
2.青年期の心理の特徴を理解する
3.宗教や哲学における人間観を理解し、これまでどのような生き方が望ましいとされてきたのかを考察する。
4.民主主義の本質を理解し、現代の日本の政治制度の構造を把握する。
5.人権や法の支配など、法律の基礎概念を理解する。
6.資本主義経済の特徴を理解し、労働者としての権利を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1環境問題や生命倫理など、現代社会に特有の問題の本質を詳細に理解でき,青年期の心理の特徴を詳細に理解できる環境問題や生命倫理など、現代社会に特有の問題の本質を理解でき,青年期の心理の特徴を理解できる環境問題や生命倫理など、現代社会に特有の問題の本質を理解できず,青年期の心理の特徴を理解できない
評価項目2民主主義の本質を理解し、現代の日本の政治制度の構造を把握することが適切にできる民主主義の本質を理解し、現代の日本の政治制度の構造を把握することができる民主主義の本質を理解し、現代の日本の政治制度の構造を把握することができない
評価項目3資本主義経済の特徴を詳細に理解でき、また,労働者としての権利を詳細に理解できる資本主義経済の特徴を理解でき、労働者としての権利を理解できる資本主義経済の特徴を理解できず,また、労働者としての権利を理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HA) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代の我々をとりまく様々な社会的問題を理解し、その解決策について考察することで、批判的思考力の育成をめざす。
授業の進め方・方法:
講義を中心とするが、ニュースや新聞などを用いた時事問題の分析と討論もおこなう
注意点:
高専で学んだ知識を活かす社会人となるためには、高度な専門知識だけではなく、現代社会にどのような問題が生じているのかを幅広く知ることも必要不可欠である。自分が学んだ知識や技術を、今後の社会でどのように活用していくべきなのかを自発的に考えてもらいたい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 民主政治の成立と世界の政治体制 民主主義とは何かを理解し、世界の様々な政治体制の違いを把握する
2週 日本国憲法と基本的人権 日本国憲法の特徴となる三つの原理と、人権を理解する
3週 選挙の仕組みと民主政治の課題 選挙の理念とその意義を理解する
4週 国会と立法 国会の役割を理解する
5週 内閣と行政 内閣の役割を理解する
6週 裁判所と司法 裁判所の役割と訴訟の種類を理解する
7週 中間試験
8週 科学の発展と環境問題 現代社会の様々な問題と科学技術の関連を理解する
2ndQ
9週 持続可能な開発 環境問題に対抗するための様々な国際的取組について理解する
10週 資源・エネルギー問題 資源とエネルギーの消費の問題を理解する
11週 脳死と臓器移植 生命倫理の基本的な考えを理解する
12週 生命科学の発展 遺伝子組み換え技術やクローン技術の
発展について考える
13週 情報化の進展 情報ネットワークの利点と問題点について理解する
14週 少子・高齢化 日本社会が陥っている人口問題について理解する
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明
後期
3rdQ
1週 青年期の特徴 思想家・科学者による青年期の特徴付けについて学ぶ
2週 自己形成と社会とのかかわり 青年期の発達について理解する
3週 哲学と人間観 ギリシャや中国の源流思想における人間観の違いを理解する
4週 宗教と人間観 世界3大宗教の特徴を理解する
5週 近代科学と人間中心主義 ベーコンとデカルトの思想の違いと、中世と近代の考え方の違いを理解する
6週 自由と正義 自律の考え方と、政治思想について理解する
7週 実存主義 人間性そのものを考えなおそうとした思想家たちについて理解する
8週 中間試験
4thQ
9週 経済社会の変容 産業革命と資本主義経済の発展について理解する
10週 現代の企業 企業の種類と役割について理解する
11週 国民所得と経済成長 GDPとGNPの違いや、景気変動について理解する
12週 産業構造の転換と国際経済 日本の産業構造の変化について理解する
13週 バブルとその崩壊 80年代のバブルとその影響について理解する
14週 日本経済の現在 その他様々な現代社会の問題を概観する
15週 学年末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。4
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000