防災工学ⅠA

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 防災工学ⅠA
科目番号 0145 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 福田 直三

到達目標

地震災害、火山災害などのメカニズムと対策について説明できる
豪雨災害や台風災害のメカニズムと対策について説明できる
防災図上訓練(DIG)を通じて地域の危険性を説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
地震災害、火山災害などのメカニズムと対策について説明できる。過去の事例などを用いて地震災害や火山災害のメカニズムについて説明でき、様々な対策技術について比較して説明できる。地震災害、火山災害などのメカニズムと対策について説明できる。地震災害、火山災害などのメカニズムと対策について説明できない。
豪雨災害や台風災害のメカニズムと対策について説明できる。過去の事例などを用いて豪雨災害や台風災害のメカニズムについて説明でき、様々な対策技術について比較して説明できる。豪雨災害や台風災害のメカニズムと対策について説明できる。豪雨災害や台風災害のメカニズムと対策について説明できる。
防災図上訓練(DIG)を通じて地域の危険性を説明できるDIGを通して地域の危険性を指摘でき、様々な視点から対策を提案できる。防災図上訓練(DIG)を通じて地域の危険性を説明できる地域の危険性などを理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる
JABEE 環境都市(F) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
安全で安心できる社会の構築のため、我々建設技術者は地震、台風、豪雨など自然災害の実態と対策について学び、被害を最小限に食い止めるための対策について考える力を身に着ける必要がある。ここでは防災・減災の基本として、地震、台風、土砂災害などの様々な自然災害の発生メカニズムと対策ついて学び、地域の危険性を理解するための図上訓練等についても学ぶ。
授業の進め方・方法:
アクティブラーニングを基本として、自ら学習し、授業時間では他の学生とのディスカッションを通じて理解を深めていく。防災に関する専門知識と考察力を身につけ、持続可能社会の実現のための問題解決力を生かすことができる。毎回予習を基本として、授業においては協働学習をしながら、理解を深めていく。ただし、学修単位の場合は、1単位当たり15時間の授業と30時間の自学自習が必要である。
 この科目は,建設コンサルタントとして防災に関する実務を担当していた非常勤講師が,その経験を活かし,各種災害の特徴と対策について講義形式で授業を行うものである。
注意点:
本科科目はこれまでに学んだ専門科目と災害現象をむずびつけ、対策について学んでいく。
【先行して理解する必要がある科目】土質力学、水理学、河川工学、構造力学、建設施工

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 防災工学の概要説明と我が国の災害の現状について理解する
2週 地球の内部構造と火山 地球の内部構造とマントルの動きと地震・火山との関係について説明できる
3週 地震動 地震動と被害の関係について説明できる
4週 地震防災 地震災害の対策技術について説明できる
5週 火山災害発生メカニズム 火山災害の発生メカニズムについて説明できる
6週 火山災害を防ぐための技術 火山予知など火山災害軽減技術について説明できる
7週 平成26年8月広島土砂災害 平成26年8月に発生した土砂災害について説明できる
8週 中間試験 第6週までに学んだことについて確認する
2ndQ
9週 答案返却と降雨による斜面災害 答案返却と解答説明。また斜面災害発生i原因について説明できる
10週 斜面災害対策 斜面災害対策を説明できる
11週 台風災害 既往の台風災害や高潮など発生メカニズムを説明できる
12週 台風災害対策 台風の予測と高潮対策などについて説明できる
13週 地域の災害脆弱性の調査 地域の災害脆弱性について調査する
14週 防災図上訓練 防災図上訓練を実施し、地域の危険性を指摘し、対策技術を提案できる
15週 定期試験 第14週までに学んだ内容について確認する
16週 答案返却とまとめ 答案返却と解答説明。また本講義で学んだことの総まとめを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理都市型水害と内水処理の対策について、説明できる。3前11,前12
津波と高潮の特徴を説明できる。4前12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000