土質力学Ⅱ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 土質力学Ⅱ
科目番号 0174 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 赤木知之軌道は「土工」を共にしている
担当教員 加納 誠二

到達目標

1.流線網を用いて土中の水の流れを説明することができる。
2.浸透解析を行い、浸透流による地盤の破壊現象を説明できる。
3. 自重による応力分布を計算することができる。
4.上載荷重による応力増分について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 様々な地盤内の流線網を描くことができ、それをもとに流量を計算することができる。アースダム下の地盤や矢板を施工した地盤内の流線網を描くことができ、水の流れを説明できる.流線網を描くことができない。
評価項目2地盤内の流線網をもとに、地盤内浸透流を計算でき、掘削地盤などの破壊の危険性について説明できる。地盤内のクイックサンドが起きる限界動水勾配について説明でき、掘削地盤の限界水位差を求めることができる。浸透破壊について説明できない。
評価項目3地盤の自重による応力を計算でき、水位の変化や浸透流に伴う有効応力の変化を説明できる。地盤の自重による応力を計算でき、水位の変化に伴う有効応力の変化を説明できる。地盤の自重による応力を計算できない。
評価項目4与えられた条件下において、上載荷重による地盤内の応力増分の求め方について説明でき、応力増分を的確に求めることができる集中荷重、台形分布荷重など基本的な上載荷重に対する地盤内の応力増分を公式を用いて計算できる上載荷重による応力増分を求めることができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 環境都市工学で取り扱う社会基盤施設はすべて地盤上や地盤中あるいは土を使って建設されるため,社会基盤施設を安全かつ経済的に建設し,維持管理するためには地盤を構成する土の様々な性質や取扱いを理解しなければならない。この授業では,土の基本的な物理特性や力学特性を理解し、土を建設材料として利用する方法について学習する。
 本授業は進学と就職に関連する。また、進路や人間力向上に関連するトピックスを適宜、紹介する。
授業の進め方・方法:
 各項目ごとに講義を行い、その内容を演習によって身に付ける。
注意点:
土質力学は社会基盤施設を建設するうえで不可欠な学問であり,また学習内容も基礎的なものから応用的なものへ積み上げていくため,建設技術者になるためには土質力学の基礎から十分理解しておく必要がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 土中の水の流れ⑥ 流線網を描くことができる
2週 土中の水の流れ⑦ 流線網を用いた流量を計算できる。
3週 土中の水の流れ⑧ 浸透流とクイックサンド現象について説明できる.
4週 土中の水の流れ⑨ 盤ぶくれなど浸透流による地盤の破壊について説明できる
5週 地盤の応力と変形① 有効応力の原理について説明できる
6週 地盤の応力と変形② 自重による地盤内応力を計算できる
7週 地盤の応力と変形③ 浸透による地盤内の間隙水圧を求めることができる
8週 中間試験 第1週から第7週までの理解度の確認
4thQ
9週 中間試験の振返り
地盤の応力と変形④
中間試験を振返り
集中荷重、線荷重、帯状分布荷重による地盤内の応力増分を計算できる
10週 地盤の応力と変形⑤ 三角形分布荷重、台形荷重による地盤内応力増分を計算できる
11週 地盤の応力と変形⑥ 長方形荷重、円形荷重による応力増分を計算できる
12週 地盤の応力と変形⑦ 主応力について説明でき,種々の条件において主応力を計算できる。
13週 地盤の応力と変形⑧ モールの応力円を用いて任意の面の応力を計算できる
14週 まとめ 透水と地盤内応力について問題を解くことができる
15週 期末試験 第9週から第14週までの理解度の確認
16週 期末試験の振返り
まとめ②
期末試験の振返り
透水と地盤内応力について問題を解くことができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤透水力による浸透破壊現象を説明できる。4後1,後2,後3,後4,後13,後14,後16
地盤内応力を説明できる。4後3,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的応力80000200100
分野横断的能力0000000