河川工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 河川工学Ⅰ
科目番号 0196 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 川合茂、和田清、神田佳一、鈴木正人「河川工学」(コロナ社)
担当教員 黒川 岳司

到達目標

1. 河川および流域の管理と整備について説明できる。
2. 水文循環や我が国の降雨特性について説明でき、流域平均雨量が算定できる。
3. 内水処理の含めた治水対策と、水資源の現状や利水計画について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1河川および流域の管理と整備について適切に説明できる河川および流域の管理と整備について説明できる河川および流域の管理と整備について説明できない
評価項目2水文循環や我が国の降雨特性について適切に説明でき、流域平均雨量が適切に算定できる水文循環や我が国の降雨特性について説明でき、流域平均雨量が算定できる水文循環や我が国の降雨特性について説明できず、流域平均雨量が算定できない
評価項目3内水処理の含めた治水対策と、水資源の現状や利水計画について適切に説明できる内水処理の含めた治水対策と、水資源の現状や利水計画について説明できる内水処理の含めた治水対策と、水資源の現状や利水計画について説明できない

学科の到達目標項目との関係

JABEE 環境都市(E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
河川工学は人と河川とのかかわりの中で、河川の利用や洪水災害の防止・軽減など技術的な側面を扱う学問である。当授業は河川工学の基礎的部分にあたり(応用的部分は第5学年の河川工学Ⅱで学ぶ)、河川および流域の管理と整備、河川の地形学、水文学、治水対策や利水計画について学ぶ。本授業は就職および進学の両方に関連し、進路や人間力向上に関連するトピックスを適宜、紹介する。
授業の進め方・方法:
講義および演習を基本とし、適宜課題レポートを課す。
注意点:
河川工学を学ぶ目的は、技術者的観点から河川をみる眼を養うことなので、河川工学に関する知識の習得はもちろんであるが、ぜひ川に興味を持ち、できれば、川を観察したり、河川に関するニュースにも関心をもってほしい。 質問がある場合には、放課後やオフィスアワーを利用して積極的に質問にくること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 川と河川工学 文明社会と河川の利用について説明できる
2週 川と河川工学 河川の管理と整備について説明できる
3週 河川の地形学 河川の分類と流域およびその特性について説明できる
4週 河川の地形学 流水の作用と河道形状について説明できる
5週 河川の水文学 水の循環と日本の降雨特性について説明できる
6週 河川の水文学 水文量の観測方法と流域平均雨量の求め方を説明できる
7週 中間試験
8週 答案返却・解答説明、河川の水文学 誤った問題を正しく理解する、流域平均雨量の求めることができる
4thQ
9週 河川の水文学 流出現象について説明でき、簡単な流出解析ができる
10週 洪水対策 河道およびダムによる洪水対策について説明できる
11週 洪水対策 都市型水害とその対策について説明できる
12週 水資源の現状と利水計画 水資源の現状と利水計画について説明できる
13週 河川構造物 堤防の種類と構造を説明できる
14週 河川構造物 護岸、水制、樋門・水門等の河川構造物について説明できる
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明 誤った問題を正しく理解する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理河川の分類と流域について、説明できる。4後3,後4
河川の管理と整備について、説明できる。4後1,後2
水の循環、雨が降る仕組み、我が国の降雨特性について、説明できる。4後5
水文量の観測方法を説明でき、流域平均雨量を計算できる。4後6,後8
河道およびダムによる洪水対策を説明できる。4後10
都市型水害と内水処理の対策について、説明できる。4後11
日本の水資源の現況について、説明できる。4後12
河川堤防・護岸・水制の役割について、説明できる。4後13,後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000