土質力学A

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 土質力学A
科目番号 0268 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 赤木知之ほか共著「土質工学」(コロナ社)
担当教員 加納 誠二

到達目標

1.粘土地盤の圧密現象、圧密試験法を理解し、圧密沈下計算をすることができる。
2.二次圧密と地盤改良工法を理解し、説明することができる。
3.土の破壊基準を理解して,せん断強さを求めることができる。
4.土の強度定数を求める試験方法を理解して,説明することができる。
5.粘性土と砂質土のせん断特性を理解し、説明することができる。
6.土の動的特性をを理解し、説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1粘土地盤の圧密現象、圧密試験法を理解し、圧密沈下計算を適切に行うことができる。 粘土地盤の圧密現象、圧密試験法を理解し、圧密沈下計算をすることができる。 粘土地盤の圧密現象、圧密試験法を理解し、圧密沈下計算をすることができない。
評価項目2二次圧密と地盤改良を理解し、適切に説明することができる。二次圧密と地盤改良を理解し、説明することができる。二次圧密と地盤改良を理解し、説明することができない。
評価項目3モールクーロンの破壊規準を説明でき、様々な応力状態でのせん断強さを適切に求めることができる。 土の破壊基準を利用して,せん断強さを求めることができる。 土の破壊基準を理解して,せん断強さを求めることができない。
評価項目4現場の条件を勘案し、土の強度定数を求める適切な試験方法を選択し、必要な強度定数を求めることが出来る。土の強度定数を求める試験方法について説明することができる。 土の強度定数を求める試験方法を説明することができない。
評価項目5粘性土と砂質土のせん断特性を説明し、応力状態に応じたせん断強度を求めることができる。 粘性土と砂質土のせん断特性を説明することができる。 粘性土と砂質土のせん断特性を説明することができない。
評価項目6土の動的特性を説明し、液状化現象に関する影響因子を説明することができる。 土の動的特性や液状化現象について説明することができる。 土の動的特性や液状化現象について説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる
JABEE 環境都市(F) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 社会基盤施設はすべて地盤上や地盤中に建設されるため,社会基盤施設を安全かつ経済的に建設し,維持管理するためには地盤を構成する土の様々な性質や取扱いを理解しなければならない。この授業では、土の圧密現象と地盤沈下、土の強さとその評価方法について学習する。
 本授業は進学と就職に関連する。また、進路や人間力向上に関連するトピックスを適宜、紹介する。
授業の進め方・方法:
土の圧密とせん断について、講義を行い、その後、演習を行って理解を深める。ただし、学修単位の場合は、1単位当たり15時間の授業と30時間の自学自習が必要である。
注意点:
1時間の授業に対して2時間の自学が必要です.しっかりと予習・復習を行ってください.提出物は期限内に出してください.
授業では積極的に授業に参加し、議論に参加してください.
社会基盤施設を建設する技術者にとって,社会基盤施設を支える地盤の挙動を理解し,予測することは重要なことである。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 3年生までの振返り
2週 土の基本的物理量 基本的物理量を求めることができる.
3週 土中の水の流れ 土の透水係数を求めることができる
4週 土中の水の流れ フローネットも用いて地盤内の水の流れを説明できる
5週 土の圧密① 圧密現象について説明でき、一次元圧密理論を導くことできる
6週 土の圧密② 圧密試験について説明でき、圧密の計算に必要な係数を求めることができる
7週 土の圧密③ 圧密沈下や圧密時間の計算ができる
8週 中間試験 第1週から第7週の理解度の確認
2ndQ
9週 中間試験の振返り
土の圧密④
中間試験の振返り
二次圧密・地盤改良の工法について説明できる
10週 土のせん断① モールの応力円とクーロンの破壊基準について説明できる
11週 土のせん断② 土のせん断試験について説明できる
12週 土のせん断③ 砂質土のせん断特性について説明できる
13週 土のせん断④ 粘性土のせん断特性について説明できる
14週 土のせん断⑤ 地盤の動的せん断強度にについて説明できる
15週 期末試験 第9週から第14週の理解度の確認
16週 土の圧密・せん断のまとめ 期末試験の振返り
第5週から第14週までの振返り

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤ダルシーの法則を説明できる。4前3
透水係数と透水試験について、説明できる。4前3
透水力による浸透破壊現象を説明できる。4前4
土のせん断試験を説明できる。4前11,前12
土のせん断特性を説明できる。4前12,前13,前14
土の破壊規準を説明できる。4前10,前11
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。4前5,前6
圧密沈下の計算を説明できる。4前7,前9
有効応力の原理を説明できる。4前5,前10
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。4前14,前16
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。4前14,前16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000