建築史Ⅱ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 建築史Ⅱ
科目番号 0006 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 藤岡通夫他『建築史』市ヶ谷出版社、2010年(建築史Ⅰの教科書を引き続き利用)
担当教員 岩城 考信

到達目標

1. 産業革命以降の西洋における近代建築の発生について説明できる。
2. 西洋の近代建築様式について説明できる。
3. 明治以降の日本における近代建築の導入過程とその発展過程について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
産業革命以降の西洋における近代建築の発生産業革命以降の西洋における近代建築の発生について的確に説明できる。産業革命以降の西洋における近代建築の発生について説明できる。産業革命以降の西洋における近代建築の発生について説明できない。
西洋の近代建築様式西洋の近代建築様式について的確に説明できる。西洋の近代建築様式について説明できる。西洋の近代建築様式について説明できない。
明治以降の日本における近代建築の導入過程とその発展過程明治以降の日本における近代建築の導入過程とその発展過程について的確に説明できる明治以降の日本における近代建築の導入過程とその発展過程について説明できる明治以降の日本における近代建築の導入過程とその発展過程について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 建築築史は建築学分野の包括的な専門知識と能力を養うために設けられた科目である。先人達の建築技術向上の努力や建築文化および建築様式の歴史的な流れを学び、授業を通して知的探求心を身につけることを目的とする。
授業の進め方・方法:
 本授業は、講義形式で行う。建築史IIでは、前半に西洋における近代建築の発生と発展の過程、後半に日本における明治以降の西洋近代建築の技術や様式の導入とその発展を学ぶ。
注意点:
中間試験45%+期末試験45%+小テスト10%=100%(100点)により成績を評価する。
勉強方法
1. 教科書『建築史』を繰り返し読み歴史の流れをつかむ。
2. 配布資料により写真を確認し、重要な用語と造形の特徴を覚える。
3. 授業中に不明な点は質問し、理解の度合いを確かめる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 近代建築の発生 産業革命と建築、鉄骨造建築の発展の理解
2週 近代建築運動のはじまり 近代建築運動の発生、ウィリアム・モリスの工芸運動、アールヌーボーの理解
3週 近代建築の造形的開拓 ワグナーの建築理論、ゼツェッションの理解
4週 近代建築様式の確立 芸術と産業の融合、RC造の開拓の理解
5週 WWI後の近代建築01 表現主義、デ・ステイルの建築の理解
6週 WWI後の近代建築02
国際建築の発展
バウハウス、エスプリ・ヌーボーとル・コルビュジェ、バウハウスと国際建築の理解
7週 中間試験 西洋近代建築の理解
8週 答案返却・解答説明、1930年代の近代建築 近代建築の普及、北欧における地域主義、ライトの有機的な建築の理解
2ndQ
9週 日本の近代建築・産業革命と洋風建築 洋風建築の伝来、外国人技師の活動、コンドルの来日と日本人建築家の理解
10週 耐震建築構造の発展 新構法の導入と耐震構造の工夫、耐震設計理論の研究の理解
11週 近代建築思潮と国際建築様式の展開01 西欧近代建築思潮の影響、分離派建築会、関東大震災後の公共建築の理解
12週 近代建築思潮と国際建築様式の展開02 国際建築様式の展開、様式主義建築の近代化、統と近代建築との交差の理解
13週 WWⅡ後の近代建築(世界) アメリカと工業主義の建築、現代建築の諸傾向の理解
14週 WWⅡ後の近代建築(日本) 産業の発展と近代建築の普及、戦後の代表作品の理解
15週 期末試験 日本の近代建築の総合的な理解
16週 答案返却・解答説明 日本の近代建築の総合的な理解

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合000001010
基礎的能力0000000
専門的能力80001001010
分野横断的能力0000000