科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 化学
科目番号 0008 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 竹内敬人他「化学基礎」(東京書籍)、竹内敬人他「ダイナミックワイド 図説化学」(東京書籍)
担当教員 田中 慎一

到達目標

1. 物質の構造、性質及びその変化を理解すること。
2. 化学の基本的な計算ができること。
3. 溶液調整や実験器具の使い方など基本的な実験操作を習得すること。
4. 化学反応式の意味を理解し、計算ができること。
5. 酸・塩基の性質及び反応を理解すること。
6. 水素イオン濃度及び水素イオン指数の計算ができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物質の構造、性質及びその変化および化学の基本的な計算を適切に理解できる物質の構造、性質及びその変化および化学の基本的な計算を理解できる物質の構造、性質及びその変化および化学の基本的な計算を理解できない
評価項目2溶液調整や実験器具の使い方など基本的な実験操作を適切に習得できる溶液調整や実験器具の使い方など基本的な実験操作を習得できる溶液調整や実験器具の使い方など基本的な実験操作を習得できない
評価項目3化学反応式, 酸・塩基のの性質,水素イオン濃度及び水素イオン指数を理解し、計算が適切にできる化学反応式, 酸・塩基のの性質,水素イオン濃度及び水素イオン指数を理解し、計算ができる化学反応式, 酸・塩基のの性質,水素イオン濃度及び水素イオン指数を理解し、計算ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 物理量の概念、計算方法等化学の基礎を理解させる。また、物質の性質はその組成と構造によって決まることから化学結合を理解し、日常で起こる様々な化学変化や現象を物質の性質から考える。本授業は進学等に関連し、学力向上を身につけることができる。
授業の進め方・方法:
講議及び演習を基本とし、学習内容に沿った実験を行う。実験は個人あるいはグループ実験を行う。
注意点:
教科書の問や演習問題は必ず自分で解くこと。わからないことは溜め込まないで、すぐに解決しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 物質の構造 1. 物質の構成
  物質の構成と分離・精製
  物質の構成元素
  原子の構造
  電子配置とイオンの形成
  元素の周期律
2週 物質の構造
3週 物質の構造
4週 物質の構造
5週 物質の構造
6週 物質の構造
7週 中間試験
8週 答案返却・解答説明, 物質の構造
2ndQ
9週 物質の構造 2. 物質と化学結合
  化学式と化学結合(イオンとイオン化エネルギー)
  化学式と化学結合(電子親和力とイオン結合)
  化学式と化学結合(イオン結晶と共有結合)
  電子式と構造式
  分子間力と分子結晶
  共有結晶
  金属と金属結晶
10週 物質の構造
11週 物質の構造
12週 物質の構造
13週 物質の構造
14週 物質の構造
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明,化学の諸法則
後期
3rdQ
1週 物質の構造 3.物質量
  原子量・分子量・式量・モルの概念と計算方法
  溶液の濃度(表し方と計算)
  化学反応式と量的関係
  化学変化における諸法則
2週 物質量と化学変化
3週 物質量と化学変化
4週 物質量と化学変化
5週 物質量と化学変化
6週 物質量と化学変化
7週 中間試験
8週 答案返却・解答説明
4thQ
9週 酸・塩基 4.酸と塩基
  酸と塩基の性質と定義
  水素イオン濃度・水素イオン指数の計算
  中和反応の量的な関係
  中和滴定による濃度計算
  逆滴定と酸化物
10週 酸・塩基
11週 酸・塩基
12週 酸・塩基
13週 酸・塩基
14週 酸・塩基
15週 学年末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。2前1
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。2前1
物質が原子からできていることを説明できる。2前2
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。2前2
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。2前2
純物質と混合物の区別が説明できる。2前2
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。2前2
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。2前3
水の状態変化が説明できる。2前3
物質の三態とその状態変化を説明できる。2前3
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。2前4
同位体について説明できる。2前4
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。2前4
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。2前5
価電子の働きについて説明できる。2前5
原子のイオン化について説明できる。2前8
代表的なイオンを化学式で表すことができる。2前8
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。2前9
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。2前9
イオン式とイオンの名称を説明できる。2前10
イオン結合について説明できる。2前10
イオン結合性物質の性質を説明できる。2前10
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。2前10
共有結合について説明できる。2前11
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。2前11
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。2前12
金属の性質を説明できる。2前13
原子の相対質量が説明できる。2後2
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。2後2
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。2後2
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。2後2
気体の体積と物質量の関係を説明できる。2後2
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。2
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。2
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。2後3
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。2後3
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。2後3
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。2後9
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。2後9
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。2後9
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。2後10
中和反応がどのような反応であるか説明できる。また、中和滴定の計算ができる。2後11
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。2後12
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。2後12
測定と測定値の取り扱いができる。2前1
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。2前1
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。2前1
ガラス器具の取り扱いができる。2前8
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。2前8
試薬の調製ができる。2前8
代表的な気体発生の実験ができる。2前8
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。2前8

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000