福祉住環境Ⅰ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 福祉住環境Ⅰ
科目番号 0018 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 まるごと覚える福祉住環境コーディネーター2・3級 ポイントレッスン第4版(新星出版社)/福祉住環境コーディネーター検定試験2級公式テキスト 二訂版(東京商工会議所)
担当教員 安 箱敏

到達目標

 わが国は高齢社会にあり,今世紀半ばには3人に1人が高齢者という時代を迎える。長寿化に伴い高齢者が在宅で過ごす時間も長くなることから,住宅の質を高めていくことが大きな課題となっている。本科目ではこのような社会的な背景を受けて,高齢者や障害者の疾患と障害特性を理解するとともに,高齢者や障害者が快適に住生活を営むことのできる住環境を整備するための基本的な手法を習得することを目的としている。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1福祉住環境整備の意義と福祉住環境コーディネーターの役割を説明できる。福祉住環境整備の意義と福祉住環境コーディネーターの役割が理解できる。福祉住環境整備の意義と福祉住環境コーディネーターの役割が理解できない。
評価項目2高齢者や障害者の特性と疾患別住環境整備の要点を説明できる。高齢者や障害者の特性と疾患別住環境整備の要点が理解できる。高齢者や障害者の特性と疾患別住環境整備の要点が理解できない。
評価項目3福祉住環境整備の基本技術と実践の要点を説明できる。福祉住環境整備の基本技術と実践の要点が理解できる。福祉住環境整備の基本技術と実践の要点が理解できない。
評価項目4福祉用具に関する基本性能と具体的な活用方法を説明できる。福祉用具に関する基本性能と具体的な活用方法が理解できる。福祉用具に関する基本性能と具体的な活用方法が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 本授業を通して得られた専門知識をもとに「福祉住環境コーディネーター2級」の検定試験に受験し,合格することは,建築技術者に求められる資格取得という観点から極めて意義あることである。高専5年を卒業後,就職を予定する学生を対象に,技術者資格の取得を目指して開設する科目である。
授業の進め方・方法:
講義を基本とし,演習課題を課す。試験は定期試験を2回実施する。
注意点:
 本授業は福祉住環境コーディネーター2級検定の基礎的な学習内容である。授業で学習した専門的な知識を活かし,福祉住環境コーディネーター検定2級(毎年7月と11月に試験実施)に在学中に合格してもらいたい(http://www.kentei.org/fukushi/index.html)。
なお,福祉住環境コーディネーター2級検定試験に合格した学生は,所定の手続きを行えば「福祉住環境Ⅱ(1単位)」が単位認定されるので,福祉住環境コーディネーター2級検定試験に受験・合格し,福祉住環境Ⅱも修得してもらいたい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 福祉住環境整備の意義と役割と専門職 1.日本の住環境,ノーマライゼーション,リハビリテーション
2週 福祉の考え方 2.福祉住環境コーディネーターの役割と機能
3週 高齢者・障害者の特性 3.福祉住環境整備の相談,介護保険制度,住生活関連諸施策
4週 高齢者に多い症状別特性と住環境 4.高齢者特性,各種疾患と特性
5週 肢体不自由者の症状別特性と住環境 5.在宅介護,肢体不自由者の在宅介護と住環境
6週 感覚障害者ほかの症状別特性と住環境 6.高齢者,肢体不自由,内部障害,視覚障害,聴覚障害と整備
7週 中間試験 1〜6内容の復習
8週 答案返却・解答説明 1〜6内容の復習
2ndQ
9週 福祉サービスの実態 7.福祉住環境整備と関連法規,設備や施工の知識
10週 福祉サービスの実態
11週 福祉住環境整備の基本技術 8.段差解消,手すり設置,スペース確保,建具改善,非常時対応
12週 部屋別・場所別の環境整備の手法1
13週 部屋別・場所別の環境整備の手法2 9.玄関,廊下,階段,トイレ,洗面,浴室,台所,寝室の整備手法
14週 福祉用具の基礎知識 10.福祉用具の意味,移動・更衣・入浴・排泄・就寝と福祉用具
15週 期末試験 7〜10内容の復習
16週 答案返却・解答説明 7〜10内容の復習

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験演習問題・小テスト合計
総合評価割合0000
基礎的能力40%40%20%0