概要:
教科書に掲載されている評論・小説・詩歌等の精読とそれに基づく考察や議論を通して、日本語で書かれた文章を的確に理解し、また自らの思考を的確に表現するための能力・技術を涵養する。
授業の進め方・方法:
担当教員による講義を中心とし、適宜グループワークやディスカッション等の活動も導入する。また毎週の授業の冒頭で、漢字テストを実施する。
※新型コロナウイルスの影響により、授業内容を変更する可能性がある。
注意点:
授業ノート・プリント・漢字ドリル等は定期的に回収し、成績評価の対象とする。また受講態度が不適切である場合、相応に減点するので注意すること。受講者一人ひとりの主体的な授業参加を期待している。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
森岡正博「無痛化する社会のゆくえ」(評論)の第1段落を読解する。 |
1.「無痛化」という造語の内容について、適切な例を挙げながら簡潔に説明できる。 2.論説文における問題提起の方法について、本文に即して説明できる。
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2週 |
森岡正博「無痛化する社会のゆくえ」(評論)の第2段落を読解する。 |
1.主な常用漢字の読み書きができる。 2.今日の「文明」と「技術」の関係について、本文に即して多角的に思考できる。
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3週 |
森岡正博「無痛化する社会のゆくえ」(評論)の第3段落を読解する。 |
1.主な常用漢字の読み書きができる。 2.「文明」「技術」「大衆化」「無痛化」といったキーワードを用いながら、著者の見解を要約することができる。 3.「無痛化する現代文明」について、本文に即して自らの見解を述べ、他者の意見を傾聴ことができる。
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4週 |
柳澤桂子「命は誰のものなのか」(評論)の第1~2段落を読解する。 |
1.主な常用漢字の読み書きができる。 2.「安楽死」や「尊厳死」の問題について、本文やその他の実例に即して、自分なりに思考を深化させることができる。
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5週 |
柳澤桂子「命は誰のものなのか」(評論)の第2~3段落を読解する。 |
1.主な常用漢字の読み書きができる。 2.文章中の表現を的確に言い換え、それについて分かりやすく説明することができる。
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6週 |
柳澤桂子「命は誰のものなのか」(評論)の第3~4段落を読解する。 |
1.主な常用漢字の読み書きができる。 2.「死に対する感情」や「死の文化」について、自分なりに調べ、それについて見解を述べるとともに、他者の意見を傾聴ことができる。
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7週 |
前期中間試験 |
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8週 |
答案返却・解説 |
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2ndQ |
9週 |
近代文学史の概説(明治・大正期) |
1.主な常用漢字の読み書きができる。 2.明治・大正期の主な作家や作品について、簡潔に説明できる。 3.それぞれの作品が持つ表現上の特徴について、簡潔に説明できる。
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10週 |
近代文学史の概説(昭和期以降) |
1.主な常用漢字の読み書きができる。 2.昭和期以降のの主な作家や作品について、簡潔に説明できる。 3.それぞれの作品が持つ表現上の特徴について、簡潔に説明できる。
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11週 |
田宮虎彦「沖縄の手記から」(小説)の第1段落を読解する。 |
1.主な常用漢字の読み書きができる。 2.アジア・太平洋戦争末期の状況について、簡潔に説明できる。 3.冒頭部における物語の展開方法について、簡潔に説明できる。
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12週 |
田宮虎彦「沖縄の手記から」(小説)の第2段落を読解する。 |
1.主な常用漢字の読み書きができる。 2.「私」と「娘」が置かれている状況について、本文に即して説明できる。
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13週 |
田宮虎彦「沖縄の手記から」(小説)の第3段落を読解する。 |
1.主な常用漢字の読み書きができる。 2.「私」と「娘」の描かれ方や、その関係性について、簡潔に説明できる。
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14週 |
田宮虎彦「沖縄の手記から」(小説)の第4段落を読解する。
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1.主な常用漢字の読み書きができる。 2.作品(掲載部)全体の内容を踏まえて、本作や「戦争」、あるいは「戦争文学」について、自らの見解を述べ、他者の意見を傾聴することができる。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
答案返却・解説 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前5,前6,前7,前8 |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | 前3,前6 |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前15,前16 |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | 前4,前5,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前6,前7,前8 |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | 前6 |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | 前6 |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | 前3,前6,前14 |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | 前2,前3,前6,前12,前13 |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | 前3,前6,前14 |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | 前3,前4,前6,前14 |