古典文学Ⅱ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 古典文学Ⅱ
科目番号 0032 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『高等学校言語文化』(数研出版)(1年次から継続使用)
担当教員 上芝 令子

到達目標

1、随筆の古典的名作を読むことで、過去の言語文化に対する関心を深め、心情を読みとる能力を育てる。
2、漢文の文法と訓読に習熟し、ことわざの語源について学び、日本語能力の基礎とする。
3、口承文芸の古典的名作を読むことで、想像力を身に付け、言語感覚を磨く。
4、俳諧文学に親しみ、伝統的な感情を読みとることで、想像力を身に付ける。
5、総合的な日本語能力や教養、想像力を身に付け、人間的感性を涵養する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1随筆の古典的名作を読むことで、過去の言語文化に対する関心を深め、心情を読みとることが適切にできる。随筆の古典的名作を読むことで、過去の言語文化に対する関心を深め、心情を読みとることができる。随筆の古典的名作を読むことで、過去の言語文化に対する関心を深め、心情を読みとることができない。
評価項目2漢文の文法と訓読に習熟し、ことわざの語源について学び、日本語能力の基礎とすることが適切にできる。漢文の文法と訓読に習熟し、ことわざの語源について学び、日本語能力の基礎とすることができる。漢文の文法と訓読に習熟し、ことわざの語源について学び、日本語能力の基礎とすることができない。
評価項目3俳諧文学に親しみ、伝統的な感情を読みとることで、想像力を身に付けることが適切にできる。俳諧文学に親しみ、伝統的な感情を読みとることで、想像力を身に付けることができる。俳諧文学に親しみ、伝統的な感情を読みとることで、想像力を身に付けることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HA) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
古典の授業を通して、日本文化と東アジアの文化に対する教養や心情を涵養する。各作品の読解により、古人に対する想像力を身に付け、文学表現に対する深い理解を学ぶ。古典読解は人間力育成のために必要である。
授業の進め方・方法:
講義を基本とする。適宜課題提出も課す。
注意点:
授業態度を重視する。積極的な授業参加を求める。語彙力、読解力、感受性を養い、東洋文化の基底を理解し、多様な価値観ある人間力を育成したい。
また、新型コロナウイルスの影響により,授業内容を一部変更する可能性がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、中世の文学史 1、古典文学史の素養を身につける。
2週 「徒然草」(「つれづれなるままに」) 2、随筆「徒然草」
文学史的知識を身に付け、導入に「徒然草」の批評眼の立ち位置を学ぶ。
3週 徒然草「ある人、弓射ることを習ふに」 3、随筆「徒然草」
人生の知恵を読解し体得できる能力を育てる。文中の文法、語彙を読みとる能力を育てる。
4週 徒然草「ある人、弓射ることを習ふに」
5週 漢文訓読の基本
6週 「塞翁馬」 4、「塞翁馬」
漢文の文法と訓読に習熟し、ことわざの語源について学ぶ。
7週 中間試験
8週 答案返却・解説、漢詩のきまり、「春暁」 5、漢詩「春暁」~「春望」
漢詩の鑑賞能力を身につけ、それらの表現から人生の意味について考える。
4thQ
9週 「送元二使安西」
10週 「静夜思」
11週 「春望」
12週 「奥の細道」「漂白の思ひ」 6、「奥の細道」
俳諧、芭蕉に関する基礎的知識を身につける。鑑賞を通して、作者の価値観・自己観照のあり方を読みとる。
13週 「奥の細道」「平泉」
14週 「奥の細道」「平泉」・まとめ
15週 期末試験
16週 答案返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000