化学Ⅲ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 化学Ⅲ
科目番号 0047 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 竹内敬人他「改訂 化学基礎」(東京書籍)、山内 薫他「化学」(第一学習社)、竹内敬人他「ダイナミックワイド 図説化学」(東京書籍)
担当教員 寺岡 文照

到達目標

1. 物質の状態変化について気圧と温度の変化から説明できること。
2. 固体の溶解度の計算ができること。
3. 希薄溶液の性質を理解し,計算ができること。
4. 酸化還元を電子の授受から理解すること。
5. 酸化還元反応の応用と電池の仕組みについて理解すること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1固体の溶解度や希薄溶液の性質を理解し,適切に計算ができる固体の溶解度や希薄溶液の性質を理解し,計算ができる固体の溶解度や希薄溶液の性質を理解し,計算ができない
評価項目2酸化還元反応の応用ついて適切に理解できる酸化還元反応の応用ついて理解できる酸化還元反応の応用ついて理解できない
評価項目3物質の状態変化について適切に理解できる物質の状態変化について理解できる物質の状態変化について理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HB) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 物質の性質や構造を考える際に、原子間の電子の動きが重要な意味を持っている。電子の動きに注目して化学結合や物質間の反応を理解することを目的とする。本授業は,様々な材料に関する基礎的知識とそれを生かすことのできる能力を養うと共に,進学等に関連し,学力向上を身につけることができる。
授業の進め方・方法:
講議及び演習を基本とし、学習内容に沿った実験を行う。実験は個人あるいはグループ実験を行う。
【新型コロナウイルスの影響により,授業内容を一部変更する可能性があります。】
注意点:
教科書の問や演習問題は必ず自分で解くこと。わからないことは溜め込まないで、すぐに解決しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.物質の状態 物質の三態とその変化
2週 1.物質の状態 飽和蒸気圧と蒸気圧曲線
3週 1.物質の状態 状態図
4週 2.溶液の性質 固体の溶解度
5週 2.溶液の性質 沸点上昇と凝固点降下
6週 2.溶液の性質 浸透圧
7週 前期中間試験
8週 答案返却・解答説明
2ndQ
9週 3.酸化還元反応 酸化と還元
10週 3.酸化還元反応 酸化剤と還元剤
11週 3.酸化還元反応 酸化還元滴定
12週 3.酸化還元反応 金属のイオン化傾向
13週 4.電池と電気分解 ボルタ電池とダニエル電池
14週 4.電池と電気分解 様々な種類の電池
15週 前期末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。3
水の状態変化が説明できる。3
物質の三態とその状態変化を説明できる。3
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3前1
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3前1
イオン結合性物質の性質を説明できる。3
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。3
金属の性質を説明できる。3
酸化還元反応について説明できる。3前9
イオン化傾向について説明できる。3前9
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。3前9
ダニエル電池についてその反応を説明できる。3前13
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。3前13
一次電池の種類を説明できる。3前13
二次電池の種類を説明できる。3前13
電気分解反応を説明できる。3
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。3
ファラデーの法則による計算ができる。3
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3
測定と測定値の取り扱いができる。3
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3
ガラス器具の取り扱いができる。3
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3
試薬の調製ができる。3
代表的な気体発生の実験ができる。3
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000