都市計画

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 都市計画
科目番号 0064 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 三村浩史『地域共生の都市計画 第2版』(学芸出版社)
担当教員 篠部 裕

到達目標

1.都市計画の目的と意義、都市計画史の系譜の概要を説明できる。
2.土地利用計画、公園緑地計画、景観計画の目的と概要を説明できる。
3.市街地の開発・再開発、防災都市計画、地区計画などの目的と概要を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
都市計画の目的と意義、都市計画史の系譜意義、都市計画史の系譜を適切に説明できる意義、都市計画史の系譜を説明できる意義、都市計画史の系譜を説明できない
土地利用計画、公園緑地計画、景観計画土地利用計画、公園緑地計画、景観計画を適切に説明できる土地利用計画、公園緑地計画、景観計画を説明できる土地利用計画、公園緑地計画、景観計画を説明できない
市街地の開発・再開発、防災都市計画、地区計画市街地の開発・再開発、防災都市計画、地区計画を適切に説明できる市街地の開発・再開発、防災都市計画、地区計画を説明できる市街地の開発・再開発、防災都市計画、地区計画を説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
都市は建築やインフラストラクチュアなどから構成される,建築・地区よりも大きく地域・地方よりも小さな空間単位である。市民が安全で快適な生活を営むことができる都市空間を計画・形成するためには,その仕組みの存在についての専門知識を習得が不可欠である。本講義では,都市計画学の目的,これまでの都市史,都市計画制度,都市計画事業などの概要を習得することを目的としている。
授業の進め方・方法:
教科書および教科書の要点をまとめた講義メモを中心に授業を行う。
注意点:
シラバスの参考に授業内容に該当する教科書を事前に予習しておく。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 現代の人間居住と都市計画 現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。
2週 近代以前の都市づくり 近代以前の都市づくり、都市の形成について説明できる。
3週 近代以降の都市づくり 近現代都市の特質と課題、産業革命と理想社会論、近現代の都市計画論について理解している。
4週 地域計画と都市計画マスタープラン 地域計画と都市計画マスタープランについて理解している。
5週 土地利用計画、公園緑地計画 日本の土地利用計画の仕組みや公園緑地計画の目的にについて理解している。
6週 都市計画学習かるた 都市計画の専門知識の要点について理解し、イラストと短文で表現できる。
7週 中間試験 中間試験までの学習内容を理解している。
8週 答案返却・解答説明,都市交通の計画 市街地形成と都市交通、街路計画の手法と理念について説明できる。
4thQ
9週 景観基本計画とアーバンデザイン 景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて理解している。
10週 コミュニティと居住地計画 市街地を開発する地域コミュニティー等による仕組みについて理解している。
11週 市街地の開発・再開発と整備計画 市街地を開発する仕組み、土地区画整理事業、市街地再開発事業について説明できる。
12週 建築行為・開発行為と社会的コントロール 用途・形態規制の仕組みについて理解している。
13週 市街地の安全と防災都市づくり 市街地の防災、保全・改善事業について説明できる。
14週 地区計画などのミクロな都市計画 地区計画などのミクロな都市計画について理解している。
15週 期末試験 期末試験までの学習内容を理解している。
16週 答案返却・解答説明、レポート発表 レポートの内容を適切に発表できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。4
近現代都市の特質と課題について説明できる。4
産業革命と理想社会論について理解している。4
近代の都市計画論について説明できる。4
現代にいたる都市計画論について説明できる。4
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。4後8
街路計画の手法と理念について説明できる。4後10
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。4後4
方法・制度の変遷について説明できる。4
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。4後5,後12
市街地を開発する仕組みについて説明できる。4後13
土地区画整理事業について説明できる。4
市街地再開発事業について説明できる。4
市街地を開発する地域コミュニティー等による仕組みについて理解している。3後12
市街地の防災、保全・改善事業について説明できる。4後2
地区計画制度について説明できる。4
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。4
都市の形成について説明できる。4
都市環境を総合的に計画する手法を理解している。4
都市と農村の計画について説明できる。4
現代におけるコミュニティの役割について説明できる。4
参加協働によるコミュニティ開発について説明できる。4
歴史的市街地について説明できる。4
中心市街地と郊外地域の関係について説明できる。4
環境対策と景観形成について説明できる。4
地域計画調査手法について説明できる。4
地域計画整備の実例について説明できる。4
景観計画と事例について説明できる。4
都市景観計画に関する法制度について説明できる。4
地域資源(たとえば、指定・登録文化財、伝建制度・地区、観光資源、特産物など)について説明できる。4
地域資源の保存・再生(たとえば、リノベーション、コンバージョンなど)手法について理解している。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000