建築意匠

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 建築意匠
科目番号 0067 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 矢代 真己 他『マトリクスで読む20世紀の空間デザイン』エクスナレッジ、2003年
担当教員 安 箱敏

到達目標

建築意匠は建築学における基礎的な知識であり、本授業を通して得た知識を応用することで建築設計においてより創造力を発揮することができるようになる。そのため、本科目では、建築意匠の潮流を理解するために以下の項目を目的とする。
1.建築意匠を、理論とその実践の両方から理解し、建築創造のための三次元的な思考能力(創造力)を養う。
2.20世紀後半の建築意匠の特徴を年代ごとに理解し、建築創造において歴史と理論を応用するための基礎的能力(応用力)を養う。
3.建築意匠の学習を通して、建築意匠の潮流が広く芸術、技術、及び人文科学と関連があることを理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優・良)標準的な到達レベルの目安(不可)
評価項目11960年代の建築意匠の特徴を説明できる。1960年代の建築意匠の特徴が理解できない。
評価項目21970年代の建築意匠の特徴を説明できる。1970年代の建築意匠の特徴が理解できない。
評価項目31980年代の建築意匠の特徴を説明できる。1980年代の建築意匠の特徴が理解できない。
評価項目41990年代の建築意匠の特徴を説明できる。1990年代の建築意匠の特徴が理解できない。
評価項目5現代の建築意匠の特徴を説明できる。現代の建築意匠の特徴が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
20世紀における多様な建築手法の理解を通して、その歴史・社会的背景の特徴と変化を認識する。
授業の進め方・方法:
教科書及び自作資料に沿って講義を進める。
授業で扱う内容に関係する建築物を学生自らが選び、事前調査を行った上で実見し、レポートする課題を課す。
注意点:
【関連科目】
1.20世紀後半から現代までの建築意匠を年代順に学ぶため建築史Ⅱとの関連が深い。
2.建築設計に応用できる内容が多いため、建築設計製図との関連も深い。
【勉強方法】
1.教科書を読み、建築意匠上の各潮流の理論を理解する。不明な専門用語の意味を調べ覚える。
2.授業後に自ら問題を作成しそれを解くことで理解の度合いを確認する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1950年代の建築意匠 1. 伝統論争
2週 1960年代の建築意匠1 2. ニューブル-タリズム 3. メタボリズム
3週 1960年代の建築意匠2 4. ニューヨーク・ファイブ 5. メガストラクチュア
4週 1960年代の建築意匠3 6. 構造表現主義
5週 1960年代の建築意匠4 7. ヴァナキュラー 8. レス・イズ・ボア
6週 1970年代の建築意匠1 9. 建築の解体 10. コンテクスチュアリズム
7週 1970年代の建築意匠2 11. タイポロジー 12. 記号論
8週 中間試験
4thQ
9週 答案返却・解答説明、1980年代の建築意匠1 13. ポストモダン 14. 批判的地域主義
10週 1980年代の建築意匠2 15. ディコンストラクティヴィズム 16. ハイテック
11週 1980年代の建築意匠3 17. ディスプログラミング 18. カオス
12週 1990年代の建築意匠1 19. パンチングメタル 20. ネオ・モダニズム
13週 1990年代の建築意匠2 21. サイバースペース 22. モア・イズ・モア
14週 現代の建築意匠 23. エコロジー
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験レーポト・課題・態度の総合点合計
総合評価割合404020100
基礎的能力404020100
専門的能力0000