到達目標
建築におけるインテリアは建築全般を意識することなく、特定の室内空間の視覚的な価値だけに焦点をあて、デザインする分野であるといえる。建築学を勉強していれば自然にインテリアの知識もある程度は身につくが、室内空間を構成するより細かい構成要素を意識することは少ない。本科目では、建築学のようなトップダウン的な設計ではなく、人の視野に入る空間から考えるボトムアップ的な設計方法を講義と演習によって学習する。この授業によって実務で求められる知識と表現技術を身につけることができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 住まいの役割を理解し、インテリアの歴史に関する知識を持つ。 | | 住まいの役割を理解することができない。 |
評価項目2 | インテリアの計画手法を理解する。 | | インテリアの計画手法を理解することができない。 |
評価項目3 | インテリアに関する法規や制度の知識を持つ。 | | インテリアに関する法規や制度の知識の習得ができない。 |
評価項目4 | 室内透視図の迅速な描き方を習得し、簡単に室内空間が表現できる。 | 室内透視図の描き方を習得する。 | 室内透視図の描き方を習得することができない。 |
評価項目5 | インテリア空間を設計し、透視図等でプレゼンテーションできる。 | インテリア空間を設計することができる。 | インテリア空間を設計することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC)
説明
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教育方法等
概要:
本科目は、就職コースの特色を担う科目で、本科卒業後、設計事務所、内装会社などに就職する時に、できるだけ実践的に役に立つことを目的としている。
授業の進め方・方法:
授業の前半は、インテリアデザインの基本知識習得を目標に講義型中心の授業で進める。後半は、建築設計図を参考にデザイン演習形式で授業を行う。インテリアの歴史を学ぶことで多様な文化を理解し、計画や演習科目を通して多様な人への配慮の方法を身につける。
注意点:
室内デザイン透視図は、図法の十分な理解度、作品の完成度。設計演習課題は、計画性、アイデア、完成度をもってそれぞれを評価基準とする。課題全てが提出されない場合は不可とする。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
インテリアデザインと住環境 |
インテリアコーディネーターの仕事
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2週 |
インテリアデザインの歴史(日本) |
日本のインテリア歴史
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3週 |
インテリアデザインの歴史(西洋) |
西洋のインテリア歴史
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4週 |
インテリアコーディネーションの計画1 |
生活場面の構成手法1
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5週 |
インテリアコーディネーションの計画2 |
生活場面の構成手法2
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6週 |
インテリアエレメント |
家具、造作部品、建具
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7週 |
中間試験 |
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8週 |
試験の解答、説明 |
人体工学による具体的な寸法の学習
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4thQ |
9週 |
インテリアデザインと室内空間活用の具体例 |
事例の紹介
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10週 |
透視図とは。 |
1点透視図や2点、3点透視図等の差異など、透視図の意味と性質を理解し、インテリアデザインのおける図面表現とパースの役割を理解する。
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11週 |
1点透視図の描き方の学習(演習) |
1点透視図の描き方を覚える。
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12週 |
2点透視図の描き方の学習(演習) |
2点透視図補助道具(パースピーディ)を利用して透視図を描く。
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13週 |
室内デザインの演習 |
インテリアデザインの具体事例の紹介、エスキス
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14週 |
室内デザインの演習 |
図面作成(平面図、4面の展開図)
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15週 |
室内デザインの演習 |
図面作成(2点パース)
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16週 |
図面の仕上げとプレゼンテーション |
図面作成(2点パース、彩色等)及び提出
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 中間試験 | 第1課題 | 第2課題 | 小テスト・小課題 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 20 | 30 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 20 | 20 | 10 | 90 |
専門的能力 | 0 | 0 | 10 | 0 | 10 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |