概要:
1.建築計画、福祉住環境、建築構造、建築材料などで学習した専門知識を総合的に活かし、木造戸建住宅の建築設計図面を作成する。
2.在来軸組構法の戸建住宅の基本図面(配置図、平面図、立面図、断面図、基礎伏図、床伏図、小屋伏図、軸組図など)を作成する。
3.二級建築士の設計製図試験での課題に対応できる図面作成能力を習得する。
授業の進め方・方法:
1年生から3年生までの専門科目(建築計画、福祉住環境、建築構造、建築材料、建築設計製図Ⅱ、CAD基礎など)で修得した専門知識や技術を総合的に活用し、木造戸建住宅の基本的な建築設計図面を作成する。建築学科卒業後に受験するであろう二級建築士の設計製図試験に合格するための能力を修得する総仕上げ科目である。
授業では適宜、実務経験豊富な非常勤教員に指導・講評頂き、実務設計を踏まえた木造戸建住宅の建築設計図面を作成する。
注意点:
作成した図面(ポートフォリオ)により評価するので、全ての図面を期限厳守で提出すること。2級建築士の設計製図試験課題対策集などの参考書を各自購入し自学自習することが望ましい。
成績評価は評価割合に基づき評価し、成績割合の欄にある「総合評価割合」の「合計」100%のうち60%以上到達すれば合格となる。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 材料 | 木材の種類について説明できる。 | 4 | 後7 |
屋根材(例えば和瓦、洋瓦、金属、アスファルト系など)の特徴をあげることができる。 | 4 | 後7,後8 |
床の仕上げ材料(カーペット、フローリング、レベリング、長尺シート等)をあげることができる。 | 4 | 後4 |
内装材料(壁・天井)として(モルタル、しっくい、クロス、珪藻土、合板、ボードなど)をあげることができる。 | 4 | 後4 |
構造 | 骨組構造物に作用する荷重の種類について説明できる。 | 4 | 後14 |
木構造の特徴・構造形式について説明できる。 | 4 | 後10,後11,後12,後14 |
基礎、軸組み、小屋組み、床組み、階段、開口部などの木造建築の構法を説明できる。 | 4 | 後9,後10,後11,後12,後13 |
計画・歴史 | モデュールについて説明できる。 | 4 | 後1 |
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。 | 4 | 後1 |
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。 | 4 | 後2 |
設計・製図 | 建築の各種図面の意味を理解し、描けること。 | 4 | 後5,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後15,後16 |
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。 | 4 | 後2 |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。 | 4 | 後3,後16 |