CAD・CGⅡ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 CAD・CGⅡ
科目番号 0093 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布を行います
担当教員 間瀬 実郎

到達目標

PovRAYによる関数の記述ができる。
建築写真や建築模型写真の撮影方法について、カメラの仕組み、イメージデータを説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1POV-Rayの関数(macro)とパラメータ、if分岐を使ったコードを正確に書け、さらにコードの最適化もできる。POV-Rayの関数(macro)とパラメータ、if分岐を使ったコードを最適化はできないものの、コンパイルエラーなく書ける。POV-Rayの関数(macro)とパラメータ、if分岐を使ったコードを書いても、コンパイルエラーを残してしまい、動作させることができない。
評価項目2建築写真や建築模型写真の撮影方法について、カメラの仕組みを正確に説明できる。建築写真や建築模型写真の撮影方法について、カメラの仕組みをある程度説明できる。建築写真や建築模型写真の撮影方法について、カメラの仕組みを説明できない。
評価項目3建築写真や建築模型写真の撮影方法においてイメージデータについて正確に説明できる。建築写真や建築模型写真の撮影方法においてイメージデータについてある程度説明できる。建築写真や建築模型写真の撮影方法においてイメージデータについて説明できない。
評価項目4

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
CAD・CGは工学の分野、特に設計・表現においては基礎的な知識であり、情報化社会に対応するためには技術者に必須となっている。本科目では、VectorWorks,AutoCAD,Rhinoceros, PovRAYといった2次元CGと3次元CGの両方の知識を習得し、実際に応用できることを目的としている。そのため建築実務に必要な内容である。2次元CGでは主に、写真の画像処理技術を、3次元CGではレンダリングの知識、モデリングの構造を習得し、最終的には、簡単なオブジェクトによるプレゼンテーション能力を習得する。
また、3DCGレンダリングの基礎と概念が共通の建築写真や建築模型写真の撮影方法について、カメラの仕組み、平面画像イメージデータ(jpgやbmp)について、その仕組みを理解する。またコーディングによる3DCGにおける関数とif分岐等の概念を習得する。
授業の進め方・方法:
VectorWorks,AutoCADの2次元CADでは、簡単な平面図、断面図の描き方とともに、レイヤやモデル空間、ペーパ空間の概念を習得する。Rhinocerosでは、NURBS曲面を使った建築(東京カテドラル:丹下健三、豊島美術館:西沢立衛)をモデリングし、そのデザイン構造と曲面の関係を理解する。また一般的な住宅のモデリングをとおして寸法を正確にモデリングし、ライティングによって光の演出を習得する。
カメラの仕組みや、レンズ、被写体、しぼり、シャッタースピード、CCD等の基本的な要素を説明し、その組み合わせによってどのような写真が撮れるかを説明する。また写真として保存される画像データ形式の特徴も説明する。
POV-Rayの演習では、コードによるモデリングとレンダリングの関係を確認しながらif分岐等の概念を習得する。
注意点:
課題制作時には、頻繁にデータセーブを行い、データのバックアップを行う。印刷には時間がかかるため、早めに印刷することを心がける。本科目で習得した技術を設計製図の課題に積極的に応用することを勧める。
成績評価の割合については,この科目シラバスの最下部にある「評価割合」の欄を参照すること。この欄にある「総合評価割合」の「合計」100%のうち60%以上到達すれば合格となる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 POV-Rayによる#macroとパラメータの演習 #macroとパラメータの文法を理解できる
2週 POV-Rayによる#if、#if #else文の演習 #if、#if #else文の文法を理解できる
3週 POV-Rayによる#macroと#if、#if #else文組み合わせた関数の記述
関数の記述方法を理解できる
4週 POV-Rayによる#macroと#if、#if #else文組み合わせた関数の記述 関数の記述方法を理解できる
5週 POV-Rayによる#macroと#if、#if #else文組み合わせた関数のコードからレンダリングを予想
記述された関数からレンダリングを予想し、スケッチすることができる。
6週 POV-Rayによる#macroと#if、#if #else文組み合わせた関数のコードからレンダリングを予想
記述された関数からレンダリングを予想し、スケッチすることができる。
7週 POV-Rayによる#macroと#if、#if #else文組み合わせた関数のコードからレンダリングを予想 記述された関数からレンダリングを予想し、スケッチすることができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 写真の画角(広角、望遠)の実践的な使い方・VectorWorks演習 建築写真、建築模型写真の具体例による演習ができる。
10週 Glasshopperによるコーディング方法の演習・VectorWorks演習
POV-Rayのシステム、文法と比較した演習ができる。
11週 Glasshopperによるコーディング方法の演習・VectorWorks演習
POV-Rayのシステム、文法と比較した演習ができる。
12週 Glasshopperによるコーディング方法の演習・VectorWorks演習 POV-Rayのシステム、文法と比較した演習ができる。
13週 Glasshopperによるコーディング方法の演習・VectorWorks演習
POV-Rayのシステム、文法と比較した演習ができる。
14週 3次元CGのモデリング、レンダリング課題・VectorWorks演習 設計製図課題のモデリングができる。
15週 3次元CGのモデリング、レンダリング課題・VectorWorks演習 設計製図課題のモデリングができる。
16週 課題制作 これまでの総合的な課題

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。4
線の描き分け(3種類程度)ができる。4
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。4
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。4
図面の種類別の各種図の配置を理解している。4
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。4
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。4
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後11,後12,後13,後14
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。4
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。4
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。4
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。4後9,後10
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。4
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。4
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。4
建築における形態(ものの形)について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000500100
基礎の能力0000000
ゴールの能力50000500100
部門を横断する能力0000000