到達目標
建築意匠は建築学における基礎的な知識であり、本授業を通して得た知識を応用することで建築設計においてより創造力を発揮することができるようになる。そのため、本科目では、建築意匠の潮流を理解するために以下の項目を目的とする。
1.建築意匠を、理論とその実践の両方から理解し、建築創造のための三次元的な思考能力(創造力)を養う。
2.20世紀後半の建築意匠の特徴を年代ごとに理解し、建築創造において歴史と理論を応用するための基礎的能力(応用力)を養う。
3.建築意匠の学習を通して、建築意匠の潮流が広く芸術、技術、及び人文科学と関連があることを理解する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優・良) | 標準的な到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | 1960年代の建築意匠の特徴を説明できる。 | 1960年代の建築意匠の特徴が理解できない。 |
評価項目2 | 1970年代の建築意匠の特徴を説明できる。 | 1970年代の建築意匠の特徴が理解できない。 |
評価項目3 | 1980年代の建築意匠の特徴を説明できる。 | 1980年代の建築意匠の特徴が理解できない。 |
評価項目4 | 1990年代の建築意匠の特徴を説明できる。 | 1990年代の建築意匠の特徴が理解できない。 |
評価項目5 | 現代の建築意匠の特徴を説明できる。 | 現代の建築意匠の特徴が理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC)
説明
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教育方法等
概要:
20世紀における多様な建築手法の理解を通して、その歴史・社会的背景の特徴と変化を認識する。本科目においては建築設計事務所での実務経験を有する教員が,その経験を踏まえながら講義する。
授業の進め方・方法:
教科書及び自作資料に沿って講義を進める。
授業で扱う内容に関係する建築物を学生自らが選び、事前調査を行った上で実見し、レポートする課題を課す。
注意点:
【関連科目】
1.20世紀後半から現代までの建築意匠を年代順に学ぶため建築史Ⅱとの関連が深い。
2.建築設計に応用できる内容が多いため、建築設計製図との関連も深い。
【勉強方法】
1.教科書を読み、建築意匠上の各潮流の理論を理解する。不明な専門用語の意味を調べ覚える。
2.授業後に自ら問題を作成しそれを解くことで理解の度合いを確認する。
【事前・事後学習】
1.この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習としてレポートを実施する。
【成績評価】
1.詳細は評価割合の欄を参照する。この欄の「総合評価割合」の「合計」100%のうち60%以上達成すれば合格となる。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
1950年代の建築意匠 |
1. 伝統論争
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2週 |
1960年代の建築意匠1 |
2. ニューブル-タリズム 3. メタボリズム
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3週 |
1960年代の建築意匠2 |
4. ニューヨーク・ファイブ 5. メガストラクチュア
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4週 |
1960年代の建築意匠3 |
6. 構造表現主義
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5週 |
1960年代の建築意匠4 |
7. ヴァナキュラー 8. レス・イズ・ボア
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6週 |
1970年代の建築意匠1 |
9. 建築の解体 10. コンテクスチュアリズム
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7週 |
1970年代の建築意匠2 |
11. タイポロジー 12. 記号論
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
答案返却・解答説明、1980年代の建築意匠1 |
13. ポストモダン 14. 批判的地域主義
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10週 |
1980年代の建築意匠2 |
15. ディコンストラクティヴィズム 16. ハイテック
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11週 |
1980年代の建築意匠3 |
17. ディスプログラミング 18. カオス
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12週 |
1990年代の建築意匠1 |
19. パンチングメタル 20. ネオ・モダニズム
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13週 |
1990年代の建築意匠2 |
21. サイバースペース 22. モア・イズ・モア
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14週 |
現代の建築意匠 |
23. エコロジー
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
答案返却・解答説明 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 中間試験 | 期末試験 | レポート・課題の総合点 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 40 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 40 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |