建築意匠は建築学における基礎的な知識であり、本授業を通して得た知識を応用することで建築設計においてより創造力を発揮することができるようになる。そのため、本科目では、建築意匠の潮流を理解するために以下の項目を目的とする。
1.建築意匠を、理論とその実践の両方から理解し、建築創造のための三次元的な思考能力(創造力)を養う。
2.20世紀後半の建築意匠の特徴を年代ごとに理解し、建築創造において歴史と理論を応用するための基礎的能力(応用力)を養う。
3.建築意匠の学習を通して、建築意匠の潮流が広く芸術、技術、及び人文科学と関連があることを理解する。
概要:
20世紀における多様な建築手法の理解を通して、その歴史・社会的背景の特徴と変化を認識する。
授業の進め方・方法:
教科書及び自作資料に沿って講義を進める。
授業で扱う内容に関係する建築物を学生自らが選び、事前調査を行った上で実見し、レポートする課題を課す。
注意点:
【関連科目】
1.20世紀後半から現代までの建築意匠を年代順に学ぶため建築史Ⅱとの関連が深い。
2.建築設計に応用できる内容が多いため、建築設計製図との関連も深い。
【勉強方法】
1.教科書を読み、建築意匠上の各潮流の理論を理解する。不明な専門用語の意味を調べ覚える。
2.授業後に自ら問題を作成しそれを解くことで理解の度合いを確認する。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 計画・歴史 | 現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。 | 4 | |
近現代都市の特質と課題について説明できる。 | 4 | |
近代の都市計画論について説明できる。 | 4 | |
現代にいたる都市計画論について説明できる。 | 4 | |
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。 | 4 | |
街路計画の手法と理念について説明できる。 | 4 | |
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。 | 4 | |
方法・制度の変遷について説明できる。 | 4 | |
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。 | 4 | |
市街地を開発する仕組みについて説明できる。 | 4 | |
土地区画整理事業について説明できる。 | 4 | |
市街地再開発事業について説明できる。 | 4 | |
地区計画制度について説明できる。 | 4 | |
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。 | 4 | |
モデュールについて説明できる。 | 4 | |
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。 | 4 | |
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。 | 4 | |
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。 | 4 | |
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。 | 4 | |
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。 | 3 | |
建築計画・設計の手法一般について説明できる。 | 4 | |
都市と農村の計画について説明できる。 | 4 | |
古代(例えば、エジプト、オリエント、エーゲ海、ギリシャ、ローマなど)の特徴について説明できる。 | 4 | |
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。 | 4 | |
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。 | 4 | |
原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。 | 4 | |
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。 | 4 | |
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。 | 4 | |
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。 | 4 | |
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。 | 4 | |
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。 | 4 | |