概要:
わが国は高齢社会にあり,今世紀半ばには3人に1人が高齢者という時代を迎える。長寿化に伴い高齢者が在宅で過ごす時間も長くなることから,住宅の質を高めていくことが大きな課題となっている。本科目ではこのような社会的な背景を受けて,高齢者や障害者の疾患と障害特性を理解するとともに,高齢者や障害者が快適に住生活を営むことのできる住環境を整備するための基本的な手法を習得することを目的としている。
本授業を通して得られた専門知識をもとに「福祉住環境コーディネーター2級」の検定試験に受験し,合格することは,建築技術者に求められる資格取得という観点から極めて意義あることである。
授業の進め方・方法:
講義を基本とし,演習課題を課す。試験は定期試験を2回実施する。
注意点:
本授業は福祉住環境コーディネーター2級検定の基礎的な学習内容である。授業で学習した専門的な知識を活かし,福祉住環境コーディネーター検定2級(毎年7月と11月に試験実施)に在学中に合格してもらいたい(http://www.kentei.org/fukushi/index.html)。
なお,福祉住環境コーディネーター2級検定試験に合格した学生は,所定の手続きを行えば「福祉住環境Ⅱ(1単位)」が単位認定されるので,福祉住環境コーディネーター2級検定試験に受験・合格し,福祉住環境Ⅱも修得してもらいたい。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 計画・歴史 | 現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
近現代都市の特質と課題について説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
近代の都市計画論について説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
現代にいたる都市計画論について説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
街路計画の手法と理念について説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
方法・制度の変遷について説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
市街地を開発する仕組みについて説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11 |
土地区画整理事業について説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11 |
市街地再開発事業について説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11 |
地区計画制度について説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11 |
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11 |
モデュールについて説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11 |
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。 | 4 | 前9,前10,前11 |
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
建築計画・設計の手法一般について説明できる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
都市と農村の計画について説明できる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
古代(例えば、エジプト、オリエント、エーゲ海、ギリシャ、ローマなど)の特徴について説明できる。 | 4 | 前11,前12,前13 |
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。 | 4 | 前11,前12,前13 |
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。 | 4 | 前11,前12,前13 |
原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。 | 4 | 前11,前12,前13 |
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。 | 4 | 前11,前12,前13 |
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。 | 4 | 前11,前12,前13 |
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。 | 4 | 前11,前12,前13 |
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |