到達目標
1.工学総合演習Iで基本図面を作成した木造戸建住宅について,建築材料・建築設備の専門知識を理解し,適切な材料による内外仕上げ・開口部・断熱・設備仕様を計画できる.
2.建築環境工学・建築設備の専門知識を理解し,外皮平均熱貫流率および一次エネルギー消費量の算定により設計した木造戸建住宅の省エネ性能を評価できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 工学総合演習Iで基本図面を作成した木造戸建住宅について,建築材料・建築設備の専門知識を理解し,適切な材料による内外仕上げ・開口部・断熱・設備仕様を適切に計画できる. | 工学総合演習Iで基本図面を作成した木造戸建住宅について,建築材料・建築設備の専門知識を理解し,適切な材料による内外仕上げ・開口部・断熱・設備仕様を計画できる. | 工学総合演習Iで基本図面を作成した木造戸建住宅について,建築材料・建築設備の専門知識を理解し,適切な材料による内外仕上げ・開口部・断熱・設備仕様を計画できない. |
評価項目2 | 建築環境工学・建築設備の専門知識を理解し,外皮平均熱貫流率および一次エネルギー消費量の算定により設計した木造戸建住宅の省エネ性能を適切に評価できる | 建築環境工学・建築設備の専門知識を理解し,外皮平均熱貫流率および一次エネルギー消費量の算定により設計した木造戸建住宅の省エネ性能を評価できる. | 建築環境工学・建築設備の専門知識を理解し,外皮平均熱貫流率および一次エネルギー消費量の算定により設計した木造戸建住宅の省エネ性能を評価できない. |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
1.工学総合演習Iで基本図面を作成した木造戸建住宅に対して,建築材料,建築環境工学I・II,建築設備Iで学習した専門知識を活かし,内・外部仕上げ,断熱・開口部・設備機器仕様を計画する.
2.在来軸組構法の戸建住宅の基本図面および仕上表から成る設計図書を作成する.
3.設計図書を元に,Webで公開されているプログラムを利用し,外皮平均熱貫流率・日射熱取得率および一次エネルギー消費量を算定し,省エネ性能の評価および省エネ基準への適否を判定する.
4.省エネ基準に適合しなかった場合,適合するのに必要な措置をあげる.
5.Webで公開されているプログラムを利用し,太陽光発電など再生可能エネルギーを創出する設備の設置によるZEHへの適否を判定する.
授業の進め方・方法:
本研究
工学総合演習Iで基本図面を作成した木造戸建住宅について内・外部仕上げ,断熱・開口部・設備機器仕様の決定する際には,雑誌やインターネット,メーカーHPを調べる.
住宅性能評価・表示協会・建築研究所のHPに公開されているWEBプログラムを利用した外皮性能および一次エネルギー消費量の算定を通して,建築設計で不可欠である省エネ基準への適合判断のための一連の作業を経験する.
省エネ基準への適否,ZEHへの適否を通して,省エネで健康的な建築物とするための要点を習得する.
注意点:
授業中に指示した提出物はきちんと期限内に提出すること.
成績評価は評価割合に基づき評価し,成績割合の欄にある「総合評価割合」の「合計」100%のうち60%以上到達すれば合格となる.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス 省エネ基準および省エネ計算に必要な図面・表に関する講義 |
建築物の省エネ基準について説明できる
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2週 |
内部仕上げ表,外部仕上げ表,開口部・断熱仕様表,設備仕様表の作成① |
住宅の実例やメーカーHPなどを参照し,矩計図などと整合させながら,開口部・断熱仕様表,設備仕様表を作成できる.
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3週 |
内部仕上げ表,外部仕上げ表,開口部・断熱仕様表,設備仕様表の作成② |
住宅の実例やメーカーHPなどを参照し,矩計図などと整合させながら,開口部・断熱仕様表,設備仕様表を作成できる.
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4週 |
内部仕上げ表,外部仕上げ表,開口部・断熱仕様表,設備仕様表の作成③ |
住宅の実例やメーカーHPなどを参照し,矩計図などと整合させながら,開口部・断熱仕様表,設備仕様表を作成できる.
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5週 |
内部仕上げ表,外部仕上げ表,開口部・断熱仕様表,設備仕様表の作成④ |
住宅の実例やメーカーHPなどを参照し,矩計図などと整合させながら,開口部・断熱仕様表,設備仕様表を作成できる.
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6週 |
外皮平均熱貫流率,日射熱取得率の算定① |
図面や仕上表,仕様表を参照し,プログラムを利用して外皮平均熱韓流率と日射熱取得率を算定できる.
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7週 |
外皮平均熱貫流率,日射熱取得率の算定② |
図面や仕上表,仕様表を参照し,プログラムを利用して外皮平均熱韓流率と日射熱取得率を算定できる.
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8週 |
外皮平均熱貫流率,日射熱取得率の算定③ |
図面や仕上表,仕様表を参照し,プログラムを利用して外皮平均熱韓流率と日射熱取得率を算定できる.
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2ndQ |
9週 |
外皮平均熱貫流率,日射熱取得率の算定④ |
図面や仕上表,仕様表を参照し,プログラムを利用して外皮平均熱韓流率と日射熱取得率を算定できる.
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10週 |
一次エネルギー消費量算定① |
外皮平均熱貫流率と日射熱取得率の算定結果および設備仕様表などを参照し,プログラムを利用して,一次エネルギー消費量を算定できる
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11週 |
一次エネルギー消費量算定② |
外皮平均熱貫流率と日射熱取得率の算定結果および設備仕様表などを参照し,プログラムを利用して,一次エネルギー消費量を算定できる
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12週 |
ZEHへの適宜算定 |
外皮平均熱貫流率と日射熱取得率および一次エネルギー消費量の算定結果を参照し,プログラムを利用してZEHへの適否を算定できる.
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13週 |
設計図書の仕上げ |
図面,各種仕上表,仕様表,算定結果をまとめ,設計図書を作成できる.
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14週 |
プレゼンボード作成 |
自らが設計・評価した住宅を説明するプレゼンボードを作成できる.
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15週 |
プレゼン① |
自らや他学生のプレゼン・意見を通して,住宅設計の要点を理解できる.
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16週 |
プレゼン② |
自らや他学生のプレゼン・意見を通して,住宅設計の要点を理解できる.
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 3 | |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 3 | |
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 3 | |
評価割合
| 設計図書 | プレゼンボード | プレゼン | | | | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 15 | 15 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 15 | 15 | 0 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |