建築設備Ⅰ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 建築設備Ⅰ
科目番号 0208 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『最新建築設備工学』(井上書院)
担当教員 河﨑 啓太

到達目標

・空気調和設備について種類と特徴を説明できる
・給排水・衛生設備について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
・空気調和設備について種類と特徴を説明できる空気調和設備について種類と特徴を適切に説明できる空気調和設備について種類と特徴を説明できる空気調和設備について種類と特徴を説明できない
・給排水・衛生設備について説明できる給排水・衛生設備について適切に説明できる給排水・衛生設備について説明できる給排水・衛生設備について説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目は,安全・快適な建築・都市空間の創出するために必要不可欠な建築設備(空気調和衛生設備,給排水衛生設備)に関する基礎的な専門知識とその応用能力を修得することを目的とする.本科目は特に就職に関連し,建築士など建築関係の各種資格取得には密接に関連する.教科書をはじめ各種資料や実例を通して建築士資格取得に必要な知識を学ぶことを基本としつつも,さらに建築設備設計の実務に必要な基礎的な知識についても学ぶ.本科目は建築設備設計の実務経験を有する1級建築士且つ建築設備士である教員が,その経験を活かし,講義形式で授業を行うものである.
授業の進め方・方法:
講義を基本とし,演習課題を適宜実施する.
注意点:
下の「評価割合」に従った評価を実施する.「総合評価割合」の合計で100点中60点以上達成で合格とする.
本科目は建築士試験指定科目の「建築設備」系の科目に位置づけられているので,必ず単位を取得すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概論
種々の室内環境基準と室内温熱環境評価指標,空調設備の概要,空調方式の分類,VAV,CAV
種々の室内環境基準と室内温熱環境評価指標,空調設備の概要,空調方式の分類,VAV,CAVについて説明できる
2週 空調熱負荷の種類と計算方法 空調熱負荷の種類と計算方法について説明できる
3週 空調負荷計算 空調負荷計算の方法について説明できる
4週 湿り空気線図,熱源装置,ヒートポンプ 湿り空気線図,熱源装置,ヒートポンプについて説明,計算できる
5週 吸収冷凍機,自然冷媒ヒートポンプ給湯器,冷却塔,送風機 吸収冷凍機,自然冷媒ヒートポンプ給湯器,冷却塔,送風機について説明,計算できる
6週 空調用配管・ダクトの設計,吹出口の種類と特徴 空調用配管・ダクトの設計,吹出口の種類と特徴について説明,計算できる
7週 温水配管,放射冷暖房,必要換気量,機械換気設備,熱交換換気扇,防煙区画 温水配管,放射冷暖房,必要換気量,機械換気設備,熱交換換気扇,防煙区画について説明,計算できる
8週 中間試験 空気調和設備全般について説明,計算できる
2ndQ
9週 試験返し,解答解説
給排水設備の概要,再生水利用,さや管ヘッダー工法,更新性を考慮した配管計画
給排水設備の概要,再生水利用,さや管ヘッダー工法,更新性を考慮した配管計画について説明,計算できる
10週 衛生設備の概要,トラップ,必要給水圧,節水対策 衛生設備の概要,トラップ,必要給水圧,節水対策について説明,計算できる
11週 必要給水量,給水方式 必要給水量,給水方式について説明,計算できる
12週 配管・水槽での上水の汚染対策,給水負荷,給水機器容量の算定 配管・水槽での上水の汚染対策,給水負荷,給水機器容量の算定について説明,計算できる
13週 ポンプの揚程算定 ポンプの揚程算定について説明,計算できる
14週 給水管径の算定,給湯機器の容量算定,給湯配管の安全対策 給水管径の算定,給湯機器の容量算定,給湯配管の安全対策について説明,計算できる
15週 期末試験 給水排水衛生設備全般について説明できる
16週 試験返却,解答解説
給水排水衛生設備全般について説明できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備給水方式について説明できる。4
使用水量について把握できる。4
給排水管の管径の決定方法について知っている。4
給湯方式について説明できる。4
敷地内外の分流式・合流式排水方式について説明できる。4
浄化槽について説明できる。4
衛生器具について説明できる。4
室内環境基準について説明できる。4
熱負荷計算法、空気線図、空気の状態値について説明できる。4
空気調和方式について説明できる。4
熱源方式について説明できる。4
必要換気量について計算できる。4
自然再生可能エネルギー(例えば、風力発電、太陽光発電、太陽熱温水器など)の特徴について説明できる。4
エネルギー削減に関して建築的手法(建築物の外皮(断熱、窓など))を適用することができる。4
省エネルギー(コジェネレーション等を含む)について説明できる。4
建築設備(配線・管、配線・管スペース、施工法など)を、設備(自然環境・電気・空調・給排水の分野)計画に適用できる。4

評価割合

中間試験期末試験演習課題合計
総合評価割合40402000100
基礎的能力000000
専門的能力40402000100
分野横断的能力000000